コロナ禍の悩みのひとつである食事。外食はできないし、頻繁に買い出しも行けないし、家族はずっと家にいるし……と、ステイホーム期間の料理に頭を抱えている人も多いのでは?そこで今回はみんなが自宅で何を作って食べているのか、株式会社リンクアンドコミュニケーションが行ったアンケートを元に、おうちメニューについて調査してみました。

主食メニューは「炊き込みご飯」と「焼きそば」が人気

主食の16メニュー(白米、おにぎり、お寿司、カレーライス、炊き込みごはん、チャーハン、食パン、菓子パン、惣菜パン、シリアル、そば・うどん、ラーメン、スパゲティ、焼きそば、お好み焼き・たこ焼き、ピザ)のうち、1月を基準に家庭で登場するメニューの増減を調査したところ、4月の時点で登場回数が10%以上増加したメニューは「炊き込みご飯」「焼きそば」「ピザ」など5メニュー。一度でたくさん作れるもの、短時間で作れるもの、子どもが好きなもの、大勢でワイワイ取り分けながら食べられるものが多いことがわかりました。

●家庭の主食、登場回数増加メニューランキング●
1位 炊き込みご飯(39%増)
2位 焼きそば(36%増)
3位 ピザ(25%増)
4位 チャーハン(18%増)
5位 お好み焼き・たこ焼き(17%増)

パスタやそば・うどん類は店頭で手に入りにくい場所が多いせいか、登場回数は増えていない。

※AI健康アプリ「カロリーママ」「カラダかわるNavi」「カラダかわるNavi for スポーツクラブ」のユーザー15,232人を対象に行った調査より

ちなみに10%以上減少したメニューは、おにぎり(20%減)、お寿司(28%減)の2メニュー。今まで個食で食べられていたメニューが減少する傾向にあることがわかりました。

主食で増減したメニューを、朝食、昼食、夕食に分けて比較してみると…

朝食からお好み焼きや焼きそば、炊き込みご飯などを食べる人が増えたのは、前日の残り物を食べている人が多いからかもしれませんね。

朝食の「お好み焼き・たこ焼き」が4.7倍に増えていることが判明。昼食は「ピザ」「焼きそば」「チャーハン」が増え、夕食は「炊き込みご飯」が増えていることがわかりました。

炊飯器にいろんな具材を入れるだけで栄養バランスがいい主食になる炊き込みご飯は夕食の人気メニューに。

ではおうち時間が増えたことで、みんなの飲むお酒の量やお菓子を食べる機会は増えたのでしょうか?

男性のお酒量は減少、お菓子は男女とも微増傾向に

お酒とお菓子の摂取量の推移について調べたところ、お酒は、1日あたりの純アルコール摂取量(g)が、1月から4月までに男性は約14gから約12gへと2g減少していることが判明。これは、接待や仕事仲間との会食が減ったことで飲酒量が減っているからかもしれません。一方、女性は4g前後をキープ。ほぼ増減がないことがわかりました。

オンライン飲み会が増えているとはいえ、やはり家で家族といる時間が増えると自然と飲酒量が減る人が多いようです。

男女ともおうち時間が増えた2月、3月はお菓子量が増加。やはりおうち時間が増えると、間食をする機会が増えるようです。

また1日あたりのお菓子の摂取エネルギー(kcal)の推移をグラフで見てみると、男女ともにやや増加傾向にあることがわかります。男性は1月の約125kcal/日から徐々に増加。女性は1月の約195kcal/日から増減を繰り返しながら、4月には約200kcal弱/日と微増傾向にあるようです。

※どちらも、AI健康アプリ「カロリーママ」「カラダかわるNavi」「カラダかわるNavi for スポーツクラブ」のユーザー15,232人を対象に行った調査より。

緊急事態宣言も5月末まで延長され、未だ収束の目途が立っていない新型コロナウイルスの感染拡大。しばらくステイホーム期間は続きそうですが、少しでも快適におうち時間を過ごすために、ストレスを溜めない食生活を心がけたいですね。

メニューに困っている人は、おかずをたくさん作らなくていいワンプレート料理や、一度にたくさん作って取り分けたり、保存できる料理などをうまく取り入れてみるといいかもしれませんね。