矢じり高地で遺骨発掘作業を行う将兵ら(国防部提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫

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【ソウル聯合ニュース】韓国国防部は8日、朝鮮戦争の激戦地だった北東部・江原道の非武装地帯(DMZ)の「矢じり高地」一帯で、先月20日から今月7日までに遺骨23点、遺品3426点を発掘したと発表した。

 

 同部は昨年に続き、今年も北朝鮮との共同遺骨発掘のための事前準備として矢じり高地一帯の韓国側地域で遺骨発掘を行っている。

 今月1日から7日までに新たに11点の遺骨を発見したほか、懐中電灯、指輪、ボタンなどの遺品を発掘し、現在分析中だという。

 また、戦闘の際に防空壕として使用されたとみられる「洞窟型陣地」も多数発見された。

 参戦者の証言によると、敵の歩兵が攻撃を続ける間、韓国軍は洞窟型陣地に避難して反撃したとされる。内部で戦死者の遺骨や遺品が発掘される可能性があるため、安全対策を講じた後に発掘作業を行う計画だ。洞窟型陣地の探索には、陸軍の小型偵察ロボットを活用している。

 国防部は、2018年9月に北朝鮮と結んだ軍事合意に明記された南北共同遺骨発掘に北朝鮮側が応じるよう努力を続け、いつでも共同遺骨発掘作業を始められるように準備すると明らかにした。

 同部は、発掘された遺骨の身元確認のために遺族のDNA採取が必要だと強調した。遺骨の身元が確認されれば、遺族には審査を経て最大1000万ウォン(約88万円)の報奨金が支給される。