あの「屏風型スマホ」が大型化、2画面対応スマホ「LG V60 ThinQ」の進化を歴代モデルと比較する
LGから今月発売になる5Gスマートフォン「V60 ThinQ」は画面をもう1枚追加できる「デュアルスクリーンケース」を取り付けると、2画面スマートフォンとして使用できます。このアイディアは2019年2月に発表され、同年4月から韓国やアメリカで発売になった「V50 ThinQ」が最初で、それ以降「G8X ThinQ」「V50s ThinQ」(両者は同系モデル)を経てV60 ThinQへと進化しました。
▲V50 ThinQ(左)、V8X ThinQ(中)、V60 ThinQ(右)
V50 ThinQは6.4インチディスプレイを搭載した5Gモデルでした。その後登場したV50S ThinQはスペックを下げたマイナーチェンジモデルで、ディスプレイサイズは同じ6.4インチながら解像度を引き下げ、カメラもトリプル デュアルとスペックダウン。一方フロントカメラはV50のデュアル(800+500万画素)から3200万画素のシングルとしてターゲット層を若年向けとして価格も引き下げたモデルでした。なおV8X ThinQはV50S ThinQから5Gをはずして非5Gエリア向けにも販売できるモデルとして登場しました。
さてV60 ThinQはV50 ThinQから1年後のモデルということでSoCやカメラも最新のものを搭載していますが、大きな進化はディスプレイに見られます。V60 ThinQのディスプレイサイズは6.8インチと大型化されましたが、解像度は2460x1080ピクセル、アスペクト比は20.5:9とよりワイドになりました。本体の横幅は77.6ミリでV50 ThinQから1.5ミリアップに抑えられており、デュアルスクリーンケースを付けても大きさのアップは最小限に抑えられているのです。
▲デュアルスクリーンケースを付けたV60 ThinQ。片手でギリギリ持てる大きさ
2画面化したV60 ThinQのディスプレイの大きさは魅力的です。V50 ThinQやV8X ThinQではやや狭いな、と思ったそれぞれのディスプレイも縦方向に余裕があるため、地図を見たりSNSのタイムラインを表示するときも余裕があります。
▲2画面化して並べてみた。V50 ThinQ(左)、V8X ThinQ(中)、V60 ThinQ(右)
ケースを閉じて比較すると、V60 ThinQの縦方向の長さが目立ちます。
▲デュアルスクリーンケースを閉じた状態。V50 ThinQ(前)、V8X ThinQ(中)、V60 ThinQ(奥)
そしてケースの背面を比較すると、V60 ThinQはカメラ部分の開放部分が最小限になっています。そのためか実はV60 ThinQ本体をケースから外す際、V50 ThinQやG8X ThinQと比べてやや外しにくくなっています。G8X ThinQの背面はモデル名を見せるためもあってか開放部分が大きくなっていると思ったのですが、これはケースがはずしやすいように考えての設計だったのかもしれません。
▲デュアルスクリーンケースをつけた背面。V50 ThinQ(左)、V8X ThinQ(中)、V60 ThinQ(右)
ちなみにG8X ThinQとV60 ThinQのデュアルスクリーンケースをつけたときのサイズの比較は、それぞれ166×164×15mm、177×166.3×15mm。高さは10ミリ程度伸びていますが、横幅は2.3ミリ増に抑えられています。そのため開いても左右のサイズはそれほど大きくなっていないわけです。
▲デュアルスクリーンケースを閉じた状態。V50 ThinQ(上)、V8X ThinQ(中)、V60 ThinQ(下)
スマートフォンの本体サイズはどんどん大型化しています。V60 ThinQは横幅を抑えて片手でも持てる大きさを維持していますが、多くのユーザーはケースを外さずデフォルトで2画面状態で使うことでしょう。2画面を使いたいユーザーは本体サイズの小型化よりも、大きい2つの画面が利用できることにメリットを感じているでしょうから、LGもあえてこれ以上の小型化や薄型化は考えていないと筆者は感じます。もしも今よりスリム・薄型化を進めるならば、それはフォルダブルディスプレイを搭載した新モデルで実現されるはずです。
▲屏風状態にして比較してみる。V50 ThinQ(左)、V60 ThinQ(中)、V8X ThinQ(右)
ポケットに入る、折りたためる2画面スマートフォン、それがLGの「屏風スマホ」の最大の魅力です。スペックの数字を見ると大きさが気になるかもしれませんが、2つの大型ディスプレイを並べて使ってみるとその心配よりも利便性が打ち勝ちます。逆に言えば、2画面は不要、1画面でいいという人にはV60 ThinQは向いた製品ではありません。筆者はV50 ThinQを韓国で使っていますが、アイドルライブやスポーツ中継など5Gコンテンツの利用に満足しています。5G時代の高速通信を存分に楽しみたい人、2つの画面を自由に操れるV60 ThinQは最適な選択肢と言えるでしょう。
V50 ThinQは6.4インチディスプレイを搭載した5Gモデルでした。その後登場したV50S ThinQはスペックを下げたマイナーチェンジモデルで、ディスプレイサイズは同じ6.4インチながら解像度を引き下げ、カメラもトリプル デュアルとスペックダウン。一方フロントカメラはV50のデュアル(800+500万画素)から3200万画素のシングルとしてターゲット層を若年向けとして価格も引き下げたモデルでした。なおV8X ThinQはV50S ThinQから5Gをはずして非5Gエリア向けにも販売できるモデルとして登場しました。
さてV60 ThinQはV50 ThinQから1年後のモデルということでSoCやカメラも最新のものを搭載していますが、大きな進化はディスプレイに見られます。V60 ThinQのディスプレイサイズは6.8インチと大型化されましたが、解像度は2460x1080ピクセル、アスペクト比は20.5:9とよりワイドになりました。本体の横幅は77.6ミリでV50 ThinQから1.5ミリアップに抑えられており、デュアルスクリーンケースを付けても大きさのアップは最小限に抑えられているのです。
▲デュアルスクリーンケースを付けたV60 ThinQ。片手でギリギリ持てる大きさ
2画面化したV60 ThinQのディスプレイの大きさは魅力的です。V50 ThinQやV8X ThinQではやや狭いな、と思ったそれぞれのディスプレイも縦方向に余裕があるため、地図を見たりSNSのタイムラインを表示するときも余裕があります。
▲2画面化して並べてみた。V50 ThinQ(左)、V8X ThinQ(中)、V60 ThinQ(右)
ケースを閉じて比較すると、V60 ThinQの縦方向の長さが目立ちます。
▲デュアルスクリーンケースを閉じた状態。V50 ThinQ(前)、V8X ThinQ(中)、V60 ThinQ(奥)
そしてケースの背面を比較すると、V60 ThinQはカメラ部分の開放部分が最小限になっています。そのためか実はV60 ThinQ本体をケースから外す際、V50 ThinQやG8X ThinQと比べてやや外しにくくなっています。G8X ThinQの背面はモデル名を見せるためもあってか開放部分が大きくなっていると思ったのですが、これはケースがはずしやすいように考えての設計だったのかもしれません。
▲デュアルスクリーンケースをつけた背面。V50 ThinQ(左)、V8X ThinQ(中)、V60 ThinQ(右)
ちなみにG8X ThinQとV60 ThinQのデュアルスクリーンケースをつけたときのサイズの比較は、それぞれ166×164×15mm、177×166.3×15mm。高さは10ミリ程度伸びていますが、横幅は2.3ミリ増に抑えられています。そのため開いても左右のサイズはそれほど大きくなっていないわけです。
▲デュアルスクリーンケースを閉じた状態。V50 ThinQ(上)、V8X ThinQ(中)、V60 ThinQ(下)
スマートフォンの本体サイズはどんどん大型化しています。V60 ThinQは横幅を抑えて片手でも持てる大きさを維持していますが、多くのユーザーはケースを外さずデフォルトで2画面状態で使うことでしょう。2画面を使いたいユーザーは本体サイズの小型化よりも、大きい2つの画面が利用できることにメリットを感じているでしょうから、LGもあえてこれ以上の小型化や薄型化は考えていないと筆者は感じます。もしも今よりスリム・薄型化を進めるならば、それはフォルダブルディスプレイを搭載した新モデルで実現されるはずです。
▲屏風状態にして比較してみる。V50 ThinQ(左)、V60 ThinQ(中)、V8X ThinQ(右)
ポケットに入る、折りたためる2画面スマートフォン、それがLGの「屏風スマホ」の最大の魅力です。スペックの数字を見ると大きさが気になるかもしれませんが、2つの大型ディスプレイを並べて使ってみるとその心配よりも利便性が打ち勝ちます。逆に言えば、2画面は不要、1画面でいいという人にはV60 ThinQは向いた製品ではありません。筆者はV50 ThinQを韓国で使っていますが、アイドルライブやスポーツ中継など5Gコンテンツの利用に満足しています。5G時代の高速通信を存分に楽しみたい人、2つの画面を自由に操れるV60 ThinQは最適な選択肢と言えるでしょう。