紫色の光のほうが、野菜がよく育つって本当?
[となりのテレ金ちゃん−テレビ金沢]2019年8月6日放送の「仰天コロンブス」のコーナーでは、石川県立大学から中継をしていました。
学生が黙々と実験していますが、その奥にはなにやら不思議な部屋があります。
その正体は、「紫の畑」です。紫の光に囲まれた部屋でホウレンソウや水菜を栽培しているのです。いったい、何の意味があるのでしょうか。
なぜ紫の光なの?(画像はイメージ)
最新技術で野菜を育てる
この室内では、温度や湿度、二酸化炭素などが自在に調節でき、厳密にコントロールされています。
ホウレンソウや水菜は発泡スチロールの上で栽培され、その下には肥料を溶かした水が流れています。
薄暗い室内は、外の5分の1ほどの明るさですが、実際はこれくらいの明るさでも葉物野菜は十分に育つそうです。
そして、肝心の「紫の光」の謎。実はこれ、植物は白い光より紫を好むらしいからなのです。
太陽光はいろいろな色の波長の光が混ざっていますが、成長に必要なのは、光合成に必要な赤い光と、発芽を促す青の光のみだということです。
ですので、赤と青の光のみを使用して、室内は紫色となっているのです。
うまく調整すれば、畑のものよりも2〜3倍の速さで育ち、無農薬かつ季節を問わず作れるということで効率よく育てることができます。
畑でとれた野菜もおいしいですが、こんな技術も発達しているのですね。
(ライター:りえ160)