エウケソン(左)とグラール(右)が代表入りを果たせば、中国の攻撃力が高まるのは間違いないだろう。 (C) Getty Images

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 中国から驚きのニュースが舞い込んできだ。

 現地時間5月26日、日刊紙『South China Morning Post』は、中国サッカー協会が、上海上港広州恒大とに所属するブラジル人ストライカーのエウケソンとリカルド・グラールを帰化させ、「代表チームに迎え入れる」と報じた。

 まさに驚愕のニュースだが、すでに中国でプレーして6年目を迎えたエウケソンと今夏で5年目に入るグラールに対して、今月24日に中国代表監督に再任したマルチェロ・リッピが以前から関心を示していたこともあり、すでに代表入りの手はずを進めているという。

 同紙によると、帰化に向けた動きは「スムーズに」進行しているようで、すでに申請をしているエウケソンが認可寸前で、グラールも同じ手順で国籍を取得する算段だという。前者はブラジルA代表歴がなく、後者も2014年に1試合だけ出場しているものの公式戦ではなかったため、国籍が取得できれば、中国代表としてプレーすることに問題はないようだ。
 
 二人は中国スーパーリーグで歴代最高クラスの助っ人だ。13年に広州恒大に加入したエウケソンは通算142試合で94ゴールを挙げ、リーグの外国人最多得点記録を保持しており、一方のグラールも15年の加入から通算104試合で71ゴールを決めてきた。

『South China Morning Post』と同様にこの一報を報じた中国のスポーツ紙『Oriental Sports Daily』は、エウケソンは今年9月、グラールは20年には代表チームに加わる可能性が高いとし、さらに「この数年のうちに天津天海に所属するアラン・カルバリョと重慶当代のフェルナンジーニョも中国に帰化するだろう」との見通しを綴っている。

 来る22年のカタール・ワールドカップで5大会ぶりの出場を目指す中国。仮にエウケソンやグラールに続いて、取り沙汰されているブラジル人選手たちの帰化することになれば、アジア予選で対戦する可能性のある日本代表にとって脅威となる。今後の動向を注視したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部