【からだケアレシピ】デトックスに「ふきとアーモンドの和風チーズ和え」
春はからだも排出モード!
ぽかぽかした陽気が気持ちの良い季節になりましたね。
春の養生として、寒暖差疲労対策に肝のケアを、というお話が前回。
【からだケアレシピ】春先の不調に「牛しゃぶのエスニックソース」
そしてこの時期は、もう一つ養生ポイントがあるのですが、そのキーワードとなるのは「デトックス」。
秋から冬にかけて、寒さに備えてからだは栄養分を溜め込もうとします。まるで冬眠前の動物みたいですね。春になって体内のエネルギーが高まって活動的になると、今度はいらなくなった老廃物を出していこうとします。そんな時期なので、食材でも排出を助けてあげたいところ。
薬膳で「排出」を考えると、解毒する、痰を排出する、便通をよくする、未消化のものを取り除く…など、その効能は一つにとどまりませんが、この時期は旬の食材でそういった効能をもつものがたくさんあります。旬のものは、本来その食材が持つ力を最大限発揮できるわけですから利用しない手はありません。
たけのこ、菜の花、せり、ニラ、パセリ、わかめ、あさり、いちご、柑橘なども「排出」を助けるおすすめの旬食材ですが、特におすすめしたいのが春の山菜。薬膳では苦い味のものには解毒の作用や熱を冷ます効果があるとされていますが、春の山菜には苦いものが多いですよね。
ふきも実際に食べて苦いわけではありませんが、「苦味」に分類されています。そこで今回はふきを使った和え物をご紹介します。痰を排出し、便通をよくするアーモンドと合わせ、和からしを効かせたカッテージチーズで和えました。
もしかすると「ふき」と聞いただけで、扱いが面倒だから無理! と思われるかもしれませんね。最近のふきは良くも悪くもアクが少なく、昔のように筋を取っている間に爪の中が真っ黒……といったことにはなりません。確かにその分香りも少なくなっているように思いますが、その清々しい香りに癒されます。
ふきと言えば、お母さんやおばあちゃんが高野豆腐と一緒に炊いてくれたものを食べたことがあるだけ……というかたもいらっしゃるかもしれませんが、そんなかたにもぜひ使っていただきたい食材です。
【4月のからだケアレシピ】ふきとアーモンドの和風カッテージチーズ和え
ふきの処理はどうやるの?
ふきの処理は難しくはないですが、扱いに関してコツがいくつかあります。
まず、筋を取るのが面倒になるため、フライパンなどを使ってできるだけ長いまま茹でること。短くカットしてしまうと、その分、筋を取る回数が増えてしまいます。
そして、少ないといってもアクはあるので、色よくきれいに仕上げるために、筋を取った後も水から出さないこと。多めに茹でて残りを別のお料理に使う場合は、保存容器に水につけた状態で冷蔵庫に入れてください。そして、香りが飛ばないうちにできるだけ早く使い切るようにしましょう。
材料(2人分)
・ふき……20cm×6〜8本
・アーモンド(ローストしたもの)……10粒
・カッテージチーズ……大さじ4
・アーモンドパウダー……小さじ2
【A】
・和からし……小さじ1/4
・塩……少々
・しょうゆ……小さじ1/2
作り方
1. ふきは板ずりして、太いものから熱湯に入れて茹でる。
しなるくらい柔らかくなるまで茹で、冷水にとって筋を取り、長さ4cmくらいの乱切りにする。
2. ボウルにAを入れてよく混ぜ合わせる。
3. 2にペーパーでしっかりと水分を切った1と適当に刻んだアーモンドを加えて和える。
ぎりぎりまで水にさらしておきたいふきですが、焦らずにペーパーでしっかり水切りしてください。しっかり水切りしたつもりでも時間が経つと水が出てきます。からしは時間が経つと風味が飛んでしまうので、作り置きには向きません。
おもてなしのおつまみにも最高なのですが、その場合はからし以外の和え衣を事前に作っておきましょう。お出しする直前にからし、ふき、アーモンドを加えれば、アーモンドの触感もカリッとした状態でいただけます。
ダイエットを始めるなら今!
ちょうどカラダが排出モードなわけですから、ダイエットを始めるなら今からです。冬にうまくいかなかったかたも、この時期ならスムーズにうまくいくかもしれませんよ。
ただし、排出食材だからといって、食べすぎはもちろんNGです(笑)!
ちづかみゆき Miyuki Chizuka (@miyukichizuka)| Instagram