【編集部レポ】GWにもおすすめ!サントリーのビール工場で“神泡”を体感しよう
プレモルのふるさとが見たい
東京都府中市にあるサントリー〈天然水のビール工場〉東京・武蔵野ブルワリーは、1963年に開設されたサントリー初のビール工場。“プレモル”の愛称で知られる「ザ・プレミアム・モルツ」の発祥の地で、都内で唯一、ビールの製造工程を見学することができる大規模工場です。
今回は、今年リニューアルした工場見学に加え、新しくなった神泡サーバーや泡に絵を描く「泡アート」も体験できると知り、やん編集長とともにワクワクしながら行ってきました!
おとなの工場見学、スタート!
工場までは、JR南武線・京王線の分倍河原駅から無料シャトルバスに乗るのが便利。バスのデザインもプレモル風で、思わずテンションが上がります。
工場に到着!
10分ほどで工場に到着。紺と金の"プレモルカラー"を基調とした入口を入ると……。
自然を感じられるエントランスがお出迎え。小鳥のさえずりや水の流れる音が聞こえ、まるで森の中にいるかのような気分に。
「ザ・プレミアム・モルツ」のこだわりの1つである天然水は、こういう美しい場所で育まれているんですね。
3階に上がったところで、工場長の桂田州啓さんから挨拶が。
サントリーの国内4つの工場は2017年から名称を「天然水のビール工場」と変更していて、2019年3月7日からは工場ガイドツアーも「天然水にまでこだわる、ものづくりの理念」を伝えるべくリニューアル。さきほどのエントランスもその1つなのだそう。
ここからは、笑顔がキュートなガイド・高橋さんの案内の下、工場内をめぐります!
最初の製造工程は「素材選び」
こだわりのビールづくりは素材選びから始まります。
「ザ・プレミアム・モルツ」は副原料を一切加えず、厳選された天然水・麦芽・ホップのみを使用。それらが“深いコク・華やかな香り・クリーミーな泡”を生み出すんです。
まずは天然水。ビールの約9割は水だからこそ、自然の地層によってろ過され、地下深くからくみ上げた天然水100%にこだわっています。
山に降り注いだ雨は長い年月をかけて幾重にも重なった地層をくぐりぬけ、地面の底深くにたどり着きます。そんな天然水が育まれていく様子を、装置を使った実演で分かりやすく紹介してくれます。
次に麦芽は、豊かな味わいのビールに適した二条大麦麦芽を使用。さらに、チェコおよび周辺国で産出される希少なダイヤモンド麦芽を加えることで、一層上質なコクと旨みが引き立つそう。
ここでは、ダイヤモンド麦芽を試食させてもらいました。香ばしくてなかなか美味で、この麦芽をおつまみにビールが飲めそうでした(笑)。
最後はホップ。「ザ・プレミアム・モルツ」は、苦みが穏やかで華やかな香りが特長のアロマホップを使用。さらに香り高いファインアロマホップを加えています。
ここでは、ペレット状になったファインアロマホップの香りを体感。かいでみるとちょっとスパイシーで強めの香りがしました。実際にビールづくりに使用するときもこのような形状にして、品質の維持を保っているそう。
いよいよ製造工程を見学!
素材選びの次の工程は、仕込。それから発酵、貯酒、ろ過、パッケージングという流れになります。
仕込では、天然水に麦芽、ホップを加えて煮沸し、ビールの骨格ともいえる麦汁をつくります。
窓の向こうに見えるのが、その仕込エリア。このまま窓を見ていると……。
窓に映像が映し出されました!
仕込エリアには、天然水と砕いた麦芽を混ぜ合わせ、でんぷんから糖へ分解し麦汁のもとをつくる仕込槽や、麦汁のもとを煮出し、ビールの味わいに厚みをつける仕込釜など6つの設備があるそう。
いざ近くで見学。仕込エリアは広くて、大きな窓からは明るい日差しがたっぷり。釜からは熱気が出ていて、ちょっと暑いぐらいでした。
「ザ・プレミアム・モルツ」は麦芽本来の旨みと深いコクを引き出すため、「ダブルデコクション製法」を採用。これは麦汁の温度を上げながら、仕込釜で一部の麦汁を2回煮出すことで、しっかりと濃厚な麦汁がつくられるのだとか。
もう1つのこだわりの製法が「アロマリッチホッピング製法」。華やかな香りと良質な苦みを実現するため、煮沸する際、煮沸開始直後にはアロマホップだけを使用し、仕上げにファインアロマホップを投入しているそう。
仕込の後は、麦汁に酵母を加えて発酵させ、約7日ほどでアルコール約5%の若ビールになります。
若ビールは低温に調整された貯酒タンクの中で熟成され、味や香りが徐々にまろやかに。
最後に、熟成を終えたビールをろ過すれば、黄金色に澄んだビールの完成です!
特別に商品開発の心臓部へ!
通常の見学コースの中にはないのですが、今回は特別に、“小さなビール工場”という意味を持つ「ミニブルワリー」の中に入らせていただきました!
1989年に開設された「ミニブルワリー」は、通常の製造設備の約20分の1の大きさ。
小規模な生産を行うことができ、日々さまざまな商品の研究開発がされています。「ザ・プレミアム・モルツ」の前身「〔モルツ〕・ス−パープレミアム」も、ここで誕生したのだとか。
室内はこんな感じ。
窓の向こうにはさまざまな設備が見え、突き当りの壁には書道家の武田双雲さんによる「夢」の書が。これは、サントリーの醸造家たちが「〜ザ・プレミアム・モルツ〜マスターズドリーム」にかける“熱い想い”を表現しているそう。
醸造家の西川政吾さんは「ミニブルワリーは、製品化、商品化するときの最終ステップです。ここでつくることができなければ工場でも製造できないので、商品開発者にとって難関でもあり、聖地でもあり、重要なポジションです」と話してくださいました。
また、ここでしかつくっていない限定醸造ビールもあるそう。実にさまざまなビールがここから誕生しているんですね!
貯酒タンクの中を通って最後の工程へ
最後はパッケージングの様子を見学します。
その途中で通るのが、実際に貯酒工程で使われていた大きなタンクの中! ここはガイドツアー参加者に人気の撮影スポットだそう。
こちらがパッケージ部門。完成したビールは徹底した酸素管理の下、缶や瓶、樽などの容器に詰められます。たくさんのビールが次々に流れてくる様は圧巻です!
こだわりのビールをいただきます!
見学の後はお待ちかねの試飲タイム!
「ザ・プレミアム・モルツ」といえば、“神泡”と呼ばれるクリーミーな泡も大きな特長。この泡は口当たりがいいだけでなく、味・香り、炭酸ガスを閉じ込め、酸化を防ぐ“フタ”の役割もあるんです。
ということで、まずは泡だけを味わってみることに。口に含むと驚くほどクリーミーで、泡の1粒1粒に香りがギュッと凝縮されている感じ。もう、この泡だけでも十分おいしいんです!
聞けば、東京・八重洲にある「神泡BAR」では、この泡だけのビール「神泡ミルコ」が楽しめるのだとか。これは飲んでみる価値大ありです!
SNS映え間違いなしの泡アート
また、ラテアートならぬ、「泡アート」も体験!
これは麦芽エキスを使ってビールの泡の上に絵がプリントできるというもの。専用マシンにビールをセットして、スイッチを押すと……。
こんな風にプリントできちゃうんです! ここまできれいに映るのは、泡がきめ細かい神泡だからこそ。こちらの泡アートも「神泡BAR」で楽しめます。
神泡。BAR | ザ・プレミアム・モルツ ビール サントリー洗浄いらず!電動式神泡サーバーがすごい
おうちでも神泡を楽しみたいという方に朗報! 新開発の「新型電動式神泡サーバー」はなんと、缶そのものに1秒間に4万回振動の超音波をあてることで、お店のような神泡が簡単につくれちゃうんです。
しかも、サーバーを通過することなく、缶から直に神泡を注ぐことができるので、サーバーの洗浄も不要なんですよ。
使い方は缶に装着して注ぐだけ。まずサーバーをセットして開栓したら、なるべく泡立てないように7分目あたりまでビールを注ぎ……。
スイッチを押しながらゆっくりと缶を傾け、泡をのせたらできあがり!
うーん、ちょっと泡が少なかったかも……。でも、きめ細かいクリーミーな泡はまさに神泡!
こちらは、やん編集長が注いだもの。泡がたっぷりでおいしそうですね。
「新型電動式神泡サーバー」は、12缶以上買うとプレゼントされます。3月19日から全国のスーパーなどで「新型電動式神泡サーバー」付商品として数量限定発売されているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
サントリーのビール工場に行こう!
サントリー〈天然水のビール工場〉東京・武蔵野ブルワリーでは、年末年始と工場休業日をのぞく毎日、ガイドツアーを無料で開催。
そのほか、ザ・プレミアム・モルツ講座、MASTER’S DREAM (マスターズドリーム)講座(有料)も行なわれています。
いずれもウェブサイトから事前予約が必要なので、ゴールデンウィークに行きたい方はお早目に。工場で体感する神泡は別格ですよ!
また、おうちではぜひ神泡サーバーを使って楽しんでみてくださいね!
サントリー〈天然水のビール工場〉東京・武蔵野ブルワリーの工場見学ザ・プレミアム・モルツ/プレモル ビール サントリー