【からだケアレシピ】からだを温め気血も巡らせる!ラッキョウ入り酸辣湯
一年で一番寒い時期、温め食材たっぷりのスープで乗り切りましょう
風邪のひき始めに温まりたいときには、「唐辛子ではなく生姜やネギ」と以前のコラムでお伝えしました。風邪のひき始めに唐辛子がNGなのは、喉の痛みがある場合にその炎症を悪化させてしまうことがあるからです。
気血の巡りをよくする
今回ご紹介するのは、しびれと辛味の麻辣湯ではなく、酸っぱくて辛い酸辣湯。
こちらの方がからだを温めるだけではなく、気や血も巡らせます。寒さで滞っている巡りは、からだを温めることによってもある程度よくなりますが、足は冷えているのに顔はのぼせる……といった「冷えのぼせ」を防ぐためにも、この時期は積極的に気血の巡りをよくしておきたいものです。
今回、気血の巡りのために、まずラッキョウを選びました。
ラッキョウは薤白(がいはく)と呼ばれる“気を巡らせるための生薬”にも加工される食材で、温め効果もあるパワフルな食材です。そのラッキョウをたっぷりと使い、血行促進と温めの作用があるお酢を合わせました。
生姜と唐辛子(ラー油)は、からだを温めて寒さによる不調を癒します。鶏肉も温め食材です。白菜やしいたけは温め食材というわけではないのですが、旬の白菜は、作用の強い食材ばかりの今回のスープの中ではバランスをとる役割を担います。しいたけは鶏肉の食感とオイスターソースの味との相性で選びました。このスープはベースが水なのですが、白菜もしいたけも旨み成分が多いので、鶏肉やオイスターソースとともにおだしの代わりにもなっています。
【2月のからだケアレシピ】鶏肉とラッキョウの酸辣湯
このスープの鶏肉は、胸肉にありがちなパサつきもなく、つるんとジューシーな仕上がりになります。片栗粉をごく薄くまぶすからなのですが、できればシリコン製のハケなどで、はたくようにまぶすのがオススメです。このひと手間でぐっとおいしくなります。
また、ボリュームを増やしたいときには豆腐を加えてもよいですし、中華麺を加えてもおいしいです。豆腐を加える場合は、味が薄まることを考慮して調味料を加減してください。
材料(2人分)
・鶏胸肉……小1/2枚(約100g)
・ラッキョウ(甘酢漬け) ……大5個(約40g)
・生姜……20g
・白菜……1枚
・しいたけ……3枚
・水……600ml
・酒……大さじ2
・塩……ひとつまみ
・コショウ……少々(多め)
【A】
・オイスターソース……大さじ1
・しょうゆ……小さじ1
・米酢……大さじ1
・ラー油……小さじ1
・片栗粉……大さじ1/2
作り方
1. 鶏胸肉は食べやすい大きさにそぎ切り、ラッキョウは縦にスライス、生姜は千切り、白菜は芯と葉を分けてから1cm幅に切り、しいたけはスライスする。
2. 鍋に水、酒、1のラッキョウと生姜を入れて火にかけ、沸いたら、分量外の片栗粉を薄くまぶした鶏肉を加えてフタをし、火から下ろして余熱で鶏肉に火を通す。
3. 2の鍋の鶏肉を取り出してから火にかけ、白菜の芯としいたけ、Aを加えて軽く煮る。
4. 白菜の葉を入れて再度沸騰したら、同量の水(分量外)で溶いた片栗粉を加えてとろみをつけ、取り出した鶏肉とともに器に盛り、お好みでコショウ、ラー油をかける。
仕上げには、コショウやラー油だけではなく、すりおろしたニンニクを加えてもおいしい! からだもさらに温まります。
ちょい足しだけで温まるお気に入りを見つけて!
コショウ以外にもナツメグやシナモン、ジンジャーパウダー、山椒、花椒など、スパイスには温め作用を持つものが多いです。生姜のすりおろしや、ラッキョウのみじん切り、ラー油なども含め、いつものお料理やドリンクに気軽にちょい足しをしてみましょう。食でからだをあたためる工夫をしてください。
ちづかみゆき Miyuki Chizuka (@miyukichizuka) |Instagram