大胆でオシャレ! 女性を救うヒロイン竹内結子、ハニートラップを仕掛ける中川大志
竹内結子がさまざまな問題に苦しむ女性たちを救うために、情報を操作してトラブルを解決していく危機管理専門の弁護士を演じている。法廷シーンが登場しないリーガルドラマ、木曜劇場『スキャンダル専門弁護士 QUEEN』(フジテレビ系/木曜夜10時〜)の“異色”な魅力とは─。
異色ずくめのリーガルドラマ
巷にあふれる情報を操作して、裏で社会を動かす“スピン・ドクター”を題材にしたオリジナル作。ヒロインの氷見江を演じるのは、地上波連ドラ6年ぶり主演となる竹内結子。
氷見は危機管理専門の弁護士で、主戦場は法廷ではなくスキャンダルの裏側。
セクハラ、パワハラなど社会的窮地にいるクライアントを99・9%の確率で救ってきた天才トラブルシューター。必要とあらばウソすら正義に変える異色の弁護士だが、強い信念のもと女性を救うため、さまざまなスキャンダルと対峙し、奔走する。氷見とともに奮闘するチームのメンバーを水川あさみ、中川大志、バカリズム、斉藤由貴がそれぞれ演じている。
「平成という時代が終わり、新しい時代が始まろうとするタイミングに、氷見をはじめ登場人物がキラキラして、自由で楽しそう。さらにシャレていて大胆かつユーモアもあり、痛快に世の中と渡り合って、女性を救っていく。
新しい時代の新しいヒロイン像になるような、ステレオタイプではないカッコいい女性の姿を描きたいと思いました。そして、すぐに思い浮かんだのが、竹内さんでした」
と、加藤達也プロデューサー。
リーガルドラマでも法廷シーンはなし。難解な専門用語も控えめで、クスリと笑えるコメディー要素、氷見たちの弁護士らしからぬ華やかなファッションなど“異色”さが際立つ。そして、個性的な登場人物のキャラクターをバカリズムが監修し、演出は、Perfumeや星野源のミュージックビデオなどを手がける映像クリエイターの関和亮監督が担当している。
「以前、バカリズムさん脚本の単発ドラマ(『かもしれない女優たち』)の監督を関監督にお願いして、竹内さんに主演していただきました。水川さん、斉藤さんも関監督の作品に出演経験があるので、クランクイン初日からアドリブが飛び出して、みなさんケラケラ笑いながら撮影していました。仲のよさは、画面からにじみ出てくるかと思います。
スパイ映画などでハニートラップをしかけるのは美女ですが、今作では中川さん演じる容姿端麗なエリート弁護士が担当しているので、ご注目ください」(加藤P、以下同)
名前の由来は卑弥呼にトランプ?
氷見江の役名は、タイトルの“QUEEN”にちなんで卑弥呼が由来など諸説あるけど、真相は?
「ひょうひょうとしているのに実は心を開いていない、内面に冷たい部分を秘めている、というイメージを出したかったので、氷見とつけました。“QUEEN”には、氷見のカッコよさもありますが、彼女が困難な状況をガラッと変えるのがトランプの裏表をひっくり返すのにも通じるという意味も込めています」
関監督の指揮のもと、ワンシーンずつを丁寧に撮っている今作の撮影法は、映画に近いという。
「斬新でハッとするような映像に加えて注目していただきたいのは、“情報操作”の部分。劇中に出てくるさまざまな情報です。例えば本編のフェイクニュースを実際に検索して、たどっていくと面白い体験ができたりします(笑)」
1話完結の物語は、女性にとって身近に起こりうるスキャンダルで、サスペンスやミステリーの要素も。
「スキャンダルは、どちらかが善で片方が悪というより、むしろ双方の言い分の違い、知られたくない情報を隠したことによる誤解だったり、当事者のどちらにも問題があることが多い。女性を救うため、さまざまな問題を氷見たちはどう解決していくか? チェスでクイーンは“最強のコマ”といわれています。
数手先まで読んだ氷見の動きは、まさにそれ。ただ、天才的な能力と同時に、氷見は欠けた部分もあり、過去に大きな傷を抱えていて、今後、明らかになっていくのか。女性に見ていただきたい今作は、難しいことを考えず、キラキラしていてカッコいい氷見や登場人物の活躍を、明日の活力にしていただけたらと思います」
危機管理の弁護士は1千万円の“戦闘服”
女性弁護士というと、スーツをビシッと着込んだイメージだけど、氷見たち女性たちの服装はとにかく華やかで見逃せないポイント。
「華やかで活動的な女性を描きたかったので、衣装にもこだわっています。メインキャストの衣装やジュエリーは、世界的なラグジュアリーブランド、ブシュロンにご提供いただいています。初回のパーティーシーンで氷見が身につけていたアクセサリーは、総額1千万円ほど。さりげなくつけている真野(斉藤)の指輪は600万円はします」(加藤P)
毎回、登場するハイブランドの衣装&アクセサリーで、目の保養を!