運転免許不要の「AWTT（エーワット）」は、北陸生まれの電動アシストモーター付き全天候型３輪自転車（撮影：吉川忠行）

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国内外の最新自転車を集めた展示会「2005 東京国際自転車展」（インタープレス主催）が、東京都江東区の東京ビッグサイトで開かれている。５日まで。

　16回目となる今年は国内メーカーをはじめ、中国や台湾など世界14カ国・地域の209社が出展。テーマは「ペダルはあなたを風にする。」で、サブテーマとして健康と環境を重視するライフスタイル「ロハススタイル」を掲げている。

　会場には子どもを前かご部分に乗せられるように作られた自転車や、スポーツタイプ、坂道などでペダルをこぐのが楽な電動アシスト機能付き自転車など、さまざまな自転車や部品が出展されており、お昼前から自転車店の店員や愛好家らが訪れていた。

　プラスチック製品などを手がけるシロウマサイエンス（本社・富山県、田原吉昌社長）のブースでは、電動アシストモーター付きの１人乗り全天候型３輪自転車「AWTT（エーワット）」が展示されており、多くの来場者が興味深く説明を聞いていた。「エーワット」は「All Weather Training Type（全天候トレーニング型）」の略で、75歳になる同社の田原社長が「高齢者も自分で動き回れる社会を」との思いで、高齢者も安心して外に出かけられ、体も鍛えられる乗り物として発案。雨の日や寒い日でも出かけられるように、カバー付きの全天候型の車体にしたという。2000年から開発に取りかかり、今年は愛知県で開かれた「愛・地球博」に出展した。

　「エーワット」は雨や風がしのげる全天候型自転車として初めて、国家公安委員会から普通自転車の認定を受けているため、原動機付き自転車（原付）などの運転免許は不要。ペダルをこいで蓄えた電力と、天井に取り付けられた太陽電池で電動アシスト機能の動力源を確保している。現在の価格は税込みで80万円だが、同社担当者は「徐々に量産体制を整え、手の届く価格にしていきたい。自転車と自動車の間の新しい乗り物として受け入れられれば」と今後の思いを語った。

　また、自転車や生活雑貨の企画を手がけるラパーチェ（本社・東京都新宿区、江藤美和代表）は、女性や子どもに人気があるイタリア生まれの乗用玩具「ロディー」をモチーフにした自転車を出品。同社の担当者によると、発売は来春の予定で、祝日だった３日は女性同士や子ども連れの若い夫婦が足を止めていたという。

　会場には各社の出展ブースのほか、屋外にマウンテンバイクなど約100台が試乗できるコーナーも設けられており、晴天の下、多くの人が各社の自転車を乗り比べていた。

　開催時間は午前９時半から午後５時半（最終日は午後５時）まで。入場料は1000円（中学生以下無料）。【了】

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2005 東京国際自転車展
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