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現在放送中のオリジナルTVアニメーション『ダーリン・イン・ザ・フランキス』。本作のOPテーマ「KISS OF DEATH」を歌うのは、プロデューサーにHYDEを迎え、「GLAMOROUS SKY」以来13年ぶりとなるコラボを果たした中島美嘉。そんな中島と、本作のメインキャラクター、ゼロツーを演じ、EDテーマの歌唱にも参加している戸松 遥の対談が実現!ここでしか聞けないスペシャルな話が飛び出した。

――中島美嘉さんと戸松 遥さんは今日が初対面だとか。まず、お互いの第一印象を教えてもらえますか?



中島美嘉 「この方が“ゼロツー”の声を出しているんだな」って。カッコいいですよね、ゼロツーの声。

戸松 遥 ありがとうございます!

中島 すごく素朴な疑問なんですが、役によっていろいろな声が出せるのはどうしてなんだろう?って。私も曲によって声の表情を変えることはありますけど、その声のままセリフを言うのはムリなので。すごいなあって思います。

戸松 そんなそんな。私は学生の頃から中島美嘉さんの楽曲を聴かせてもらっていたので、こうやって対談させてもらえることがすごくうれしいし、ありがたい機会だなって思います。しかも、自分が関わっている作品(『ダーリン・イン・ザ・フランキス』)の主題歌(「KISS OF DEATH」)を歌ってもらえるなんて、本当にすごいことだなって。最初はアニメのオープニング曲として聴かせてもらったんですけど、「ここから『ダリフラ』の世界が始まる!」と鳥肌が立ちましたね。アニメの映像と中島さんの声が重なることで『ダリフラ』の世界観がさらに広がったし、すごく興奮しました。



――中島さんは「KISS OF DEATH」をどんなふうに捉えていますか?

中島 最初にデモを聴いたときは「HYDEさんだ!」と思いましたね(笑)。HYDEさんが仮歌を入れてくれていたんですが、それがすごくカッコよくて。グッと引き込まれるような魅力があったんですけど、私に提供していただいた以上、自分らしい表現に置き換えないといけないので。レコーディングはかなり大変でしたね。

――HYDEさんとのコラボレーションは、映画『NANA』の主題歌「GLAMOROUS SKY」以来、約13年ぶりですね。

中島 “グラスカ”のときは、HYDEさんがレコーディングに来てくれたんですよ。「ここはこうやって歌って」という感じで細かくディレクションしてもらって、緊張しながら、それに近づけるように歌って。今回は自分で歌い方を決める感じだったから、そこは違いますね。

戸松 私も映画『NANA』を観させてもらいました!15歳くらいだったんですけど、本当にすごい人気で。

中島 恥ずかしい(笑)。



――「KISS OF DEATH」の歌詞については、どんな印象を持ってますか?

中島 私は覚えやすい歌詞とぜんぜん覚えられない歌詞があるんですけど(笑)、今回はスッと入ってきたし、すぐに歌えましたね。歌詞で印象に残ってるのは“ボク”という一人称と“ダーリン”という言葉ですね。ちゃんと『ダリフラ』のストーリーに寄っていて。やっぱりHYDEさんは天才だなと。

戸松 “キミを味あわせて”もそうですが、「ゼロツーのセリフみたいだな」と思う歌詞も印象的でした。中島さんの歌声を聴くことで、ゼロツーを演じるときのイメージも広がって。アフレコが始まる前に作ったとは思えないほど世界観が近くて、すごく素敵な曲だと思います。

中島 そう言ってもらえるとうれしいですね。

――戸松さんもエンディング集に収録されている「Beautiful World(TV Size ver.)」(歌唱:ゼロツー)を担当しています。



戸松 中島さんの前で歌の話をするのは恥ずかしいですけど、「Beautiful World」はゼロツーとして歌わせてもらっているので、お芝居に近いんですよね。キャラクターソングを担当させてもらうときは「この子だったら、どんなふうに歌うかな?」と考えながら歌いますし、キャラクターに合わせてキーを変えることもあって。

中島 私もそういう感じですよ。曲によって別の人になるというか。

戸松 そうなんですか?

中島 はい。「こういうキャラクターになって歌おう」と計算することはできないんだけど、イントロが始まると、自分のなかにいる“その人(楽曲の主人公)”が自然に出て来るというか。ライブのときは、歌うたびに違うかもしれないですね。お客様の反応によっても変化するし、河野 伸さん(中島美嘉、森山直太朗など数多くのアーティストの作品、ライブに参加しているキーボーディスト/プロデューサー)が「もっと行け!」という雰囲気でピアノを弾くと一気にテンションが変わったりするので。それが楽しみなんですよね、私自身も。

――自分自身の感情を伝えるというより、楽曲の思いを表現するというスタンスなんですね。

中島 そうですね。もともと自分のことを深く知られるのは好きじゃないし(笑)、楽曲によって自分のなかのいろんな部分を引き出してもらってるのかなって。それを意識しているわけではないけど、分析するとそういうことなんだと思います。

戸松 そうなんですね。わかる気がします。



――戸松さんは声優としてキャラクターの性格や思いを表現していますが、「歌を通して、自分自身の気持ちを伝えたい」と思うこともありますか?

戸松 思いを伝えたいと思うこともありますけど、歌詞を書くのは難しいと思います。本当にボキャブラリーが少ないので(笑)。

中島 絶対、大丈夫。私だって書いてるんだから(笑)。

――でも、中島さんはかなり読書家ですよね。

中島 たしかに本は読みますね。偏りがありますけど。

戸松 どういう本を読まれるんですか?

中島 あの、本当にあった話が好きで……。

戸松 自叙伝とか?

中島 それもあるんだけど、どちらかというとドキュメンタリーかな。中世の女王様の話だったり……悪女伝説みたいな本が好きなんですよ(笑)。エリザベート・バートリー(“血の伯爵夫人”と呼ばれた伝説的貴族)もそうですけど、「ホントにこんな人がいたんだ?」って。歴史、精神分析の本も読みますよね。それがどんなふうに歌詞になるかはわからないですけど。

戸松 何がどこでつながるかは、わからないですからね。「インプットしなくちゃ」と思うと勉強みたいになっちゃうし、自分にプレッシャーを与えてしまう気がするんですが、少しでも興味のあることはやってみるようにしているんです。作品を観るのもそうだし、友達と話したり、カフェで人の会話をなんとなく聞いたり。幸いなことにこの仕事って、どんな感情も役に立つんですよね。「今日はダメだった!つらい!」という1日があったとしても、そういう役を演じるときに活かせるかもしれないなって。

中島 そんなふうに考えられるのはすごいですね。確かにどんな経験も表現につながるかもしれないですからね。



――様々な出来事を体験することで、歌の表現も広がる?

中島 そうですね……。私の場合は、聴いてくれる皆さんの心を代弁しているつもりでステージに立っているんです。どんな人もつらい体験をしているし、いろんな思いを抱えていて。それを全部吸い取って、気分よく帰ってもらえたらいいなって。ファンの方から「こういう辛いことがあって」というお手紙を読むと、歌に対する思いも違ってくるし。

戸松 すごい。

中島 いえいえ。「自分は代弁者」だと思えるからこそ、続けられているので。

戸松 声優の場合は、正解を自分で決めるのではなくて、収録にときにOKをもらうことがまず大事なんですよね。声を入れた段階では他の音が入っていないので、完成した作品を観るのは視聴者の皆さんと同じで、オンエアのタイミングなんです。その後、観てくださった方から感想をもらったり、打ち上げなどで監督さんからうれしい言葉をかけてもらったときに「頑張ってよかったな」と思えるんですよね。

Interview&Text By 森 朋之

●リリース情報

TVアニメ『ダーリン・イン・ザ・フランキス』OP主題歌

「KISS OF DEATH」(Produced by HYDE)

発売中

【アニメ盤(CD+DVD)】



品番:AICL-3492〜3

価格:¥1,600+税

<CD>

1. KISS OF DEATH(Produced by HYDE)

2. GLAMOROUS SKY(Re:Present 2018)

3. KISS OF DEATH (TV size)

4. KISS OF DEATH -instrumental-

<DVD>

TVアニメ「ダーリン・イン・ザ・フランキス」オープニング映像

【初回盤(CD+DVD)】



品番:AICL-3494〜5

価格:¥1,500+税

<CD>

1. KISS OF DEATH(Produced by HYDE)

2. GLAMOROUS SKY(Re:Present 2018)

3. KISS OF DEATH -instrumental-

4. GLAMOROUS SKY -instrumental-

<DVD>

1.「KISS OF DEATH」Music Video

2.「KISS OF DEATH」Making of Music Video

【通常盤】



品番:AICL-3496

価格:¥1,165+税

<CD>

1. KISS OF DEATH(Produced by HYDE)

2. GLAMOROUS SKY(Re:Present 2018)

3. KISS OF DEATH -instrumental-

4. GLAMOROUS SKY -instrumental

『ダーリン・イン・ザ・フランキス エンディング集 vol.1』

3月28日発売



価格:¥1,800+税

<CD>

1.「トリカゴ」

2.「真夏のセツナ」

3.「Beautiful World」

4.「トリカゴ (TV Size ver.)」(歌唱:ミク)

5.「真夏のセツナ (TV Size ver.)」(歌唱:イチゴ)

6.「Beautiful World (TV Size ver.)」(歌唱:ゼロツー)

<DVD>

ノンクレジットエンディング

※初回仕様特典

描き下ろし三方背ケース

※仕様・収録内容は告知なく変更になる場合がございます。

ダーリン・イン・ザ・フランキス エンディング楽曲 TVサイズ配信中

XX:me「トリカゴ(TV size)」「真夏のセツナ(TV size)」

ダウンロードはこちら

●作品情報

TVアニメ『ダーリン・イン・ザ・フランキス』

放送中



TOKYO MX 毎週土曜23:30〜

とちぎテレビ 毎週土曜23:30〜

群馬テレビ 毎週土曜23:30〜

BS11 毎週土曜23:30〜

ABC朝日放送 毎週土曜26:29〜

メ〜テレ 毎週土曜26:39〜

広島ホームテレビ 毎週木曜27:00〜

BSS山陰放送 毎週金曜26:18〜

BBCびわ湖放送 毎週月曜26:45〜

※放送開始日・放送日時は編成の都合等により変更となる場合がございます。予めご了承ください。

(C)ダーリン・イン・ザ・フランキス製作委員会

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TVアニメ『ダーリン・イン・ザ・フランキス』公式サイト中島美嘉 オフィシャルサイト