かわいい赤ちゃんの健康を守るためには…?

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熊本県の長州町が、今年の1月より妊娠した女性に「葉酸サプリ」を無料で配ることを西日本新聞が報じました。

【写真】妊娠中は、葉酸をサプリで摂ることが勧められています

女性が妊娠・出産をすると、割引や記念品といった特典をプレゼントする自治体も多いですが、今回のようなサプリの配布は珍しいケース。長洲町では、これをきっかけに、妊娠中の食事や栄養バランスについて関心を持ってもらう狙いがあるそう。

 

■ 赤ちゃんの成長にかかせない葉酸

妊娠・出産経験のある女性は、「妊娠中は葉酸を摂ると良い」という言葉を、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか? 葉酸はビタミンBの仲間で、妊娠前から妊娠初期の間に摂ると、赤ちゃんの「神経管閉鎖障害」を防ぐ効果があることがわかっています。

さらに、妊娠中期以降や出産後の授乳中でも、赤ちゃんの細胞を増やして、成長の手助けをしてくれます。また、赤血球を作る働きもあるので、妊娠中に起こりやすい貧血を予防する効果もあります。葉酸は赤ちゃんとお母さん両方のために、欠かせない栄養素なのです。

葉酸は、ほうれん草やレバー、いちごなどに多く含まれていますが、農林水産省が推奨する「一日400マイクログラム」を食物だけで摂るのはかなり難しいため、妊娠中はバランスの良い食事を摂るとともに、不足している葉酸はサプリメントで補うのがオススメ。

 

■ 赤ちゃんとお母さんに必要な栄養素は?

葉酸のほかに、とくに妊娠中に多く摂りたいのが、亜鉛、鉄分、カルシウムの3つです。亜鉛は中枢神経系や免疫機能など重要な器官の発達に、鉄分は胎児に十分な血液を送るために、ふだんよりも多くの量が必要になります。カルシウムが不足すると、胎児の骨や歯に悪影響となる可能性もあります。また、カルシウム不足を補うため、母体の骨から溶け出してしまい、母親が骨粗しょう症となるケースもあります。

妊娠中は、赤ちゃんと自分自身のために、とくに食べるものに気を使わなくてはなりません。でも、味覚が変わってしまったり、体重が増えて買い物に出るのも億劫になってしまったりと、食生活が乱れがちな時でもあります。しっかり食べることは基本ですが、補い切れない部分は健康食品も使って、上手に栄養を摂っていきたいですね。

 

■ 【関連レシピ】ほうれん草の酢のもの

ほうれん草には葉酸や鉄分が多く含まれています。酢の物なら、つわり中でもさっぱりして食べやすいですよ。

<材料>(2人分)

ほうれん草…1/2わ(150g)

焼きのり…1/4枚

二杯酢(酢小さじ2、だし汁、しょうゆ各小さじ1)

・塩

<作り方>

1.ほうれん草は塩ゆでし、冷水にとって水を絞り、3〜4cm長さに切る。のりは細く切る。

2.二杯酢を混ぜ合わせ、1のほうれん草をもう一度絞って加え、混ぜる。のりも加えて軽く混ぜ、器に盛る。(レタスクラブニュース)