3回、巨人・長野に押し出し四球を与えた岩貞(左端)のもとに集まる阪神ナイン=東京ドーム(C)KYODO NEWS IMAGES

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 8日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイター 巨人-阪神戦』で解説を務めた野村弘樹氏が、同日に行われた巨人戦に4回7安打6四死球6失点でノックアウトされた阪神・岩貞祐太について語った。

 同日の試合前に放送された『ニッポン放送ショウアップナイター プレイボール』の野球知恵袋というコーナーで、リスナーから『岩貞投手の調子がパッとしないのが気になります。なぜ今年は勝てないんでしょうか?』という質問が届いた。

 野村氏は「勝ったり負けたりは色々要素があると思うんですけど、昨年に比べるとストレートですよね。ストレートの球速もそうなんですけど、球威も昨年の方がよかった」と不調の原因のひとつにストレートを挙げた。

 昨季10勝をあげた時のような力強いストレートが投げられないことで、「力むんですよ」と指摘する。「力むということは、コントロールがばらつく。結果として悪い方向に出ている」。野村氏が話すように、岩貞は8日の巨人戦、3回に1イニングで5つの四球を出すなど制球に苦しんだ。

 また野村氏は、試合中に「変化球を覚えることも大事ですが、どんなピッチャーでもストレートありきですから。ストレートをしっかり投げ切れて、そこから変化球をどうするか。軸はストレートですからね」とストレートの重要性を改めて説いた。

 10勝を挙げ大ブレイクした昨季から一転、今季は力強いストレートが投げられず4勝9敗、防御率5.28と苦しむ岩貞。野村氏は「まだまだ若いのでストレートをもう1回パワーアップしていく必要がありますね」とエールを送った。

(ニッポン放送ショウアップナイター)