[めんたいワイド- 福岡放送] 2017年4月11日放送の「特報THEスライドショー」のコーナーでは、熊本地震から1年、福岡に住む人たちの防災意識について取り上げました。

気象調査会社のウェザーニュースが3月、「非常食を準備しているか」を調査したところ、福岡県は55%で全国40位。九州各県では最下位となっていました。熊本県は、昨年2月の調査では58%と全国ワースト4位でしたが、今回の調査では74%と全国7位になっていました。

では実際、福岡県民は、どのような防災意識を持っているのでしょうか――。

街頭インタビューでは...

福岡の街並み(yuki5287さん撮影、flickrより)

地震が起きたら「自分も家族も被災する」ので、自分の命は自分で守るのが鉄則となっています。

場所・時間などいろんな場面を想定し、常日頃から用意をしておく必要があると言われています。

実際、福岡の街頭で声を聞くと防災について次のような意見が出ました。

・小さな子供がいるので、非常用バッグは玄関に常に置いている(20代・女性)
・家族で避難場所やどこに逃げるかは確認している(10代・男性)
・福岡県西方沖地震を体験しているので、家具が倒れないようになどはしている(20代・男性)
・自分の家はしていないが、子供や孫の家はしていると聞いた(70代・女性)
・水や懐中電灯、毛布は用意している(中学生・女性)
・水や食料などの用意はしていない(30代・男性)

若い世代が用意をしているのは、学校などで用意をしなさいと言われた影響が大きいようです。

活断層の長期評価は?

九州北部には、次のような断層があります。

・小倉東断層
・福知山断層帯
・西山断層帯
・宇美断層
・警固断層帯
・日向峠-小笠木峠断層帯

この中で、西山断層帯は最大でマグニチュード(M)7.9〜8.2程度、警固断層帯で最大M7.7程度、日向峠-小笠木峠断層帯で最大M7.2程度の地震が起きてもおかしくないとされています。

2005年の福岡県西方沖地震(M7、最大震度6弱)では、死者1人に加え、1000人以上の負傷者が出て、液状化被害も一部で起こりました。

警固断層の30年以内に発生する確率が0.3〜6%のSクラスになっており、予想地震規模もM7.2程度と予想されています。

昨年の熊本県の地震確率は、ほぼ0〜0.9%だったので、福岡の地震はかなり高い確率になっているようです。

私も福岡県西方沖地震を経験しましたが、家のタンスは倒れ食器も割れ、マンションが倒れるんじゃないかという恐怖で動けませんでした。それと同じ規模、もしくはそれよりも大きな規模の地震が感がられるというのは本当に怖いです。少しですが食料などの準備はしているので、もう1度中身を見直してみようかと思いました。(ライター:ぴよこ)