「昨年末に7年ぶりのディナーショーを行い、完全復活を印象づけた明菜さんですが、年明け以後、まったく近況が聞こえてきません。ファンから、また体を壊したんじゃないかと心配する声も聞こえてきます」(アイドル評論家・中森明夫さん)

昨年12月、全10公演のディナーショーを開催。ひさびさに元気な姿を見せた中森明菜(51)。だが期待された“完全復活”とはほど遠い状況だ。

「じつはいま、明菜にはテレビ局からの出演オファーが殺到しているんです。音楽番組、バラエティ、特番……、50本以上の依頼があると聞いています」

そう話すのは、長年、明菜を追いかけてきたワイドショーの芸能デスクだ。だが、それに対する明菜サイドの答えは――。

「オファーを伝えても、返って来る答えは、『本人が出たくないと言っている』の一点張り。そこから一歩も前に進まないんです。生放送ではなくVTRの出演でもと譲歩しても、答えは変わりません」

さらに、あるテレビ局関係者が、声をひそめて明菜の現状を教えてくれた。

「びっくりするんですが、彼女は今、大好きな“南の島”でバケーションをエンジョイ中です(苦笑)。体調は悪くないですよ。いや、ディナーショー前よりはるかによくなっています。海外に行けば中森明菜を知っている人はいませんからね。そこでのびのびリフレッシュ。そして、5月からはサンフランシスコで新曲作りに入る予定だと聞いています」

なんと、明菜の体調は問題ないのだ。ならば、なぜテレビ出演オファーを“全拒否”するのか。

「それは彼女の心の問題なんです。彼女は、自分を応援してくれるファンの前ならば、ああやってディナーショーも開けますが、自分を嫌っている人たちがいるかもしれない、テレビや公の場では、いまだに歌うことさえできません。体調はよくなっても、心がそれに追いついていないのです」(前出・ワイドショーデスク)

明菜は、“なぜ嫌な思いをしてまで、ファンではない人たちの前で歌わなければならないの?”と思い詰めているとのだいう。完全復活まであとわずか。だが、その“あと一歩”が果てしなく遠いようだ――。