[ちちんぷいぷい - 毎日放送] 2017年3月1日放送の「Today's VOICE ニュースな人」のコーナーでは、奈良女子大学の大学院で生物化学を専攻する西山若菜さんの研究について取り上げられました。

画像はイメージです(Christophe Richardさん撮影、Flickrより)

奈良公園では鹿せんべいをみるとおじぎをする鹿がいて、観光客からは「礼儀正しい」と評判です。

西山さんは所属する研究室で代々受け継げられている課題"鹿のおじぎの研究"に取り組んでいます。

鹿のホンネ...「鹿せんべい早くよこせ!」?

研究室の伝統を引き継いで調査を始めた西山さんは去年3月から11月まで月に5日間1日2回、奈良公園の鹿を調査しました。その結果、鹿がぺこぺこと頭を下げる仕草は敵を威嚇する"けん制行動"に似ていることが分かりました。鹿は下手に出ていたわけではなく「エサをよこせ」と威嚇していたかもしれないのです。

この研究をさらに深めるため、現在は「先輩鹿がおじぎをすることで鹿せんべいをもらっているのを見て学習しているのか」と鹿の学習能力の調査をしているとのことです。

さらに"広島県の宮島にいる鹿は「おじぎ」をほとんどしない"との結果も。

鹿のホンネは鹿に聞いても答えてはくれませんが、西山さんの研究でぜひ鹿の心を知れたら嬉しいですね。(ライター:けあるひの)