一大ビジネスとなったサッカー界では、常に巨額マネーが動いている。だが、一般庶民にとって、スタジアムでの観戦が手を出しにくいものになりつつあるとの声があるのも否めない。

7日のチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦セカンドレグで、アーセナルの本拠地エミレーツ・スタジアムを訪れたバイエルン・ミュンヘンのサポーターが、トイレットペーパーを使って抗議したのもその一環だ。

ファーストレグで5-1と大勝していたチームの応援のために、ロンドンまで駆け付けたバイエルンのサポーターたちは、試合開始直後にトイレットペーパーをエミレーツ・スタジアムのピッチに投げ込み、ゲームを数分中断させた。


バイエルンのサポーターは「ファン不在のフットボールに1ペニーの価値もない」という横断幕を掲げており、高額なチケット代に対する抗議が目的だ。


バイエルンのサポーターはかつて、2005年にアーセナルと対戦した際も同じ横断幕を掲げており、高騰するチケット料金への不満を表し続けている。


さらに、バイエルンのサポーターは「ロンドンは64ポンド(約8900円)、ミュンヘンは59+1ユーロ(約7200円)。強欲はとどまるところを知らない」との横断幕も掲げている。


イギリス『BBC』は、UEFAのルールではファンの行動の責任はクラブにあるとなっており、今回のサポーターの行為でバイエルンに罰金処分が科されるかもしれないと報じている。

なお、試合はアウェーのバイエルンが再び5-1と大勝。2試合合計10-2という圧倒的なスコアでベスト8進出を果たした。