トリノFWアンドレア・ベロッティが5日、セリエA第27節パレルモ戦で圧巻の得点力を見せつけた。わずか7分間でハットトリックを達成し、賛辞を浴びている。

前半に先制点を許したトリノだが、終盤になって一気に試合をひっくり返した。古巣相手で意気込むベロッティが、74分にCKからのヘッドでまず同点とすると、2分後にはFKのボールにボレーで合わせて逆転。さらに81分、再びCKから頭でハットトリックを完成させた。


ベロッティはこれで今季22得点。ローマのエディン・ジェコとユヴェントスのゴンサロ・イグアインに3点差、ナポリのドリース・メルテンスに4点差、インテルのマウロ・イカルディに5点差をつけ、セリエAの得点王争いトップに立っている。

今季のブレイクで欧州のマーケットも騒がせているベロッティは、昨年12月にトリノとの契約を延長した際、国外クラブ向けに1億ユーロ(約120億円)の違約金が設定されて話題となった。

だが、この日の圧巻のパフォーマンスに、シニシャ・ミハイロビッチ監督は「1億ユーロ以上だ。会長に見直すように言っておく」と称賛。ウルバーノ・カイロ会長も「今だったら1億5000万ユーロ(約180億円)にするね」とご満悦だ。

さらに、カイロ会長は「君らメディアは(リオネル・)メッシのゴールと比較するが、ベロッティはもっと若い。だから、もっと価値がある」と、メッシ以上の価値がある選手だと絶賛した。

なお、ベロッティは今季、PKを3回失敗しており、これらをすべて決めていれば、出場24試合で通算25得点だった。