「チャイナミラン」の実現に向け、シルヴィオ・ベルルスコーニ会長が太鼓判を押した。

ミランは3日の株主総会で、中国コンソーシアムへのクラブ売却が完了予定だった。だが、直前になってコンソーシアム側が延期を要請。3日のクラブ身売りは実現しなかった。コンソーシアム側が延期を要請したのは、昨年末に続いて2度目だ。

今度こそ誕生すると思われていた「チャイナミラン」がまたも先送りとなり、コンソーシアム側の構成メンバーがすべて公にはなっていないこともあり、買収取引自体を疑う声も強まっている。

だが、ベルルスコーニ氏は4日、『Il Tempo』のインタビューで次のように主張した。中国サイドは「信用できる」という。『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が伝えた。


「心配しないでくれ。中国人たちは真剣だ。彼らはさらに短期間の延期を求めてきた。何も心配することはない」

「彼らが真剣に考えていることは、投資家たちがかなりの手付金を支払っていることが示している。これは（親会社の）フィニンヴェストだけでなく、特にミランのサポーターにとって重要なことだ」

イタリアメディアによると、コンソーシアムが来週中に1億ユーロ（約120億円）の手付金を支払うかどうかがひとつの焦点のようだ。コンソーシアム側はすでに2億ユーロ（約240億円）の手付金を支払っており、取引が破談してもこれらは返金されない。