JR西日本が2017年1月31日、2018年夏に福井県内の北陸線区間に自動改札機を導入すると発表した。JR西日本管轄内で唯一、自動改札機がなかった福井県に待望の自動改札機がついにやって来るのだ!

ツイートは2000件以上リツイートされており、このニュースがいかに福井県民に大きな衝撃を与えたかがよくわかる。

JR福井駅(Richard, enjoy my life!さん撮影、Flickrより)

富山・石川・鳥取・島根に先越され...

都市部では今や当たり前の自動改札機だが、地方では導入されていない駅もまだ多い。県庁所在地にさえない設置されていない県もあり、各地で導入される度に地元を中心に大きな話題を呼ぶ。

ご多分に漏れず北陸3県にも長年自動改札機がなかったが、富山県の私鉄が2012年に導入。その後15年春、石川県にも北陸新幹線の開通と同時に導入された。さらに富山・石川両県には、ICカード乗車券「ICOCA」を17年4月から導入するという発表があり、対象外の福井県はずっと涙を呑んできた。

それ以来、JR西日本が管轄する2府16県のうち自動改札機がないのは福井県、鳥取県、島根県の3県だった。ところが2016年11月、鳥取県と島根県に自動改札機が導入され、福井県だけが取り残されたのだ。

大都会、福井!!

長年待ちわびただけに、喜びもひとしおだ。

ただ少し、寂しくもあるよう。

福井県は以前から17年秋開催の福井国体・全国障害者スポーツ大会までの導入を要望しており、やっと希望が叶う形となった。牛ノ谷駅から新疋田駅間の19駅で使用することができる。

残すは2県

福井県に導入されると、日本全国で自動改札機がないのは残すところ徳島県愛媛県の2県となる。

愛媛県は松山駅に自動改札機があったものの、2014年に撤去している。

残る徳島県はそもそも電車が走っていない...。今後、自動改札機が誕生する望みはあるのだろうか......。