[となりののテレ金ちゃん-テレビ金沢]2017年1月23日放送の「仰天コロンブス」のコーナーで、内出血の痕の言い方について調べていました。


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体をぶつけた時にできるアザのことですが、世代や地域によっても言い方が違うのでしょうか?

「しんだ」は「死んだ」ではない

県内県外問わず、50人の人に聞くと、「アザ」「青あざ」と答えたのが28人、「青タン」と答えたのが22人という結果で、地域や世代で偏りはありませんでした。

金沢市の医師の話では、正しくは「皮下血腫」といい、「アザ」とは生まれつきできているほくろや蒙古斑、「タン」はぶつけてできるものを指すそうです。

なぜ2通りの言い方があるのか、方言を研究している金沢大学の加藤教授の話によると、全国的にはもともと「青あざ」という言い方で、「青タン」は、北海道で生まれた方言なのだそうです。

北海道の鉱山で働いていた労働者が、この鉱山が閉鎖された時に、東京都多摩地区の鉱山に移住してきて、そのときに広まっていったと考えれれています。

もともと「アザ」は先天的にあるものなので、ぶつけてできた「タン」と区別したかったのかもしれません。

このようにもともと方言だったものが全国に広まった例としては、「〜じゃん」などがあります。「〜じゃん」は山梨の方言でした。

話は戻って、この皮下血腫の呼び方ですが、石川県の高齢の方では「しんだ」と答える方がちらほらいました。

この「しんだ」は細胞が「死んだ」ことを連想しそうですが、「しみる」の方言「しゅんだ」から生まれた言葉なのだそうです。(ライター:りえ160)