2017年1月31日、入居ビルの老朽化に伴い、東京都八王子市にある「ニュー八王子シネマ」が70年の歴史に幕を下ろした。


「ニュー八王子シネマ」公式サイトのスクリーンショット

同館はニュー八王子ビルの3〜5階に4つのスクリーンを有し、ヒット作からミニシアター系のものまで幅広い作品を上映してきた。最終日にはジュゼッペ・トルナトーレ監督「ニュー・シネマ・パラダイス」と、八王子のバンド「ニューロティカ」ボーカルのイノウエアツシさんのドキュメンタリー「あっちゃん」が上映された。

「僕にとってのニュー・シネマパラダイスでした」

子どもの頃よく観に行ったという人も多く、別れを惜しむ声が聞かれる。

相次ぐミニシアターの閉館

近年は大手企業が運営するシネコンが主流となり、全国各地でミニシアターが続々と閉館している。埼玉県川越市にある映画館・川越スカラ座は、

と寂しげ。日本映画製作者連盟によると、シネコンを除く一般館のスクリーン数は2016年12月末現在、東京都が全国最多で91、全国で427となっている。