本田圭佑所属のミランは、開幕前の予想を裏切り、今季のセリエAで現在2位タイと好調を維持している。チームの躍進を受け、クラブはサポーターを本拠地サン・シーロに呼び戻そうと躍起だ。

近年の低迷に加え、夏に目立った補強がなかったこともあり、開幕前のミランの評価は高くなかった。当然、サポーターも期待せず、シーズンチケットの売り上げは史上最低記録。同じく近年は不振ながら、リーグ最多の平均観客動員数を誇る宿敵インテルに差をつけられていた。

ところが、ふたを開けてみれば、ヴィンチェンツォ・モンテッラ監督が就任したチームは第4節からの12試合で9勝2分け1敗と絶好調。首位ユヴェントスに勝ち点4差、2位ローマと並ぶ勝ち点32を記録している。

17歳のジャンルイジ・ドンナルンマを筆頭に、イタリア人の若手が活躍していることもあり、ミランサポーターからの人気も徐々に戻りつつある。そこで、クラブはスタジアムにファンを再び集めようと新たな一手を打った。「シーズンチケット」ならぬ「ハーフシーズンチケット」の発売だ。


ミランは6日、シーズン後半戦のホームゲーム9試合用のチケットの発売を開始した。来年1月15日まで購入可能だ。

もちろん、異例のキャンペーンだけに、おトクな特典もついている。

まず、チケットは来年1月下旬のナポリ戦から有効だが、年内に購入したファンには、1月8日に開催されるシーズン前半戦最終節のカリアリ戦のチケットがプレゼントされる。さらに、4月に予定される後半戦のインテルとのダービーマッチの優先販売権もゲットできるというのだ。

また、年内購入に限らず、「ハーフシーズンチケット」を購入したサポーターは、2017-18シーズンのシーズンチケットも優先的に同じ座席で手に入れることが可能となる。

なお、「ハーフシーズンチケット」の価格は130ユーロ(約1万6000円)から。いわばミランからの「クリスマスプレゼント」とも言えるキャンペーンは、サポーターの心に響くだろうか。