TBS「バース・デイ」(29日放送分)では「“期待外れのドラフト1位”と言われ・・・ どん底からの華麗なる転身」と題し、2007年のドラフト会議で横浜ベイスターズ(当時)から1位指名を受けた小林太志氏の現在を伝えた。

ドラフトが行われた2007年は、大学・社会人と高校生が別々に指名されたため、ドラフト1位選手が23人(西武は高校生指名を辞退)も誕生した上、小林氏は外れ1位に。そのため自身も「自分の場合はドラフトにかかるか分からなくて、入れるとしても下位かなっていう感じだった」と当時を振り返った。

そんな小林氏の現役時代は、プロ1年目こそ6勝をマークするも、2年目のシーズンは1勝8敗と結果を残せず。プロ7年目の2014年に戦力外通告を受けた。「(チームメイトから)“お前、1位なのにそれしか勝てないの?”“期待外れだな”って言われて。マジかと思って。厳しいなって思いました」と明かした小林氏は、「戦力外になってどこにも選ばれなくなったら、それはもう必要とされていないんだから辞めようと決めていた」とも。

すると、「野球じゃないところで勝負したいというのはあった」という小林氏は、現役引退後にすぐさま就職活動をはじめると3社からの内定を獲得。その後、東証一部上場企業であるタカラレーベンへの就職を決めた。

昨年4月から正社員として働く小林氏は、現在、経営企画室に所属し決算説明会用の資料を任されるまでに。同社の島田和一社長も「全く畑の違う仕事に就く彼の決断というのは、すごい勇気ある決断。精力的に頑張って仕事をやってくれてるなと思います」と彼を評価した。

現役引退後、僅か2年で立派なビジネスマンへと変貌を遂げた小林氏。入社1年で課長代理の役職にも就いており、番組のカメラに「野球の時は頑張りが足りなかったのか、才能が足りなかったのか分からないですけど、結果を残せなかったので今後は結果を残して成長していきたい」と意気込んだ。