CBS MarketWatchによると、経営破たんして身売り先を検討している英自動車大手MGローバーの旗艦車である「TF」スポーツカーの特許権が、上海汽車集団に売却した特許権のリストの中に含まれていたことが分かり、今後の同社の売却に障害となる可能性があることが分かった。英紙フィナンシャル・タイムズが同日付で報じた。

　　この特許権については、昨年、中国の自動車メーカー、上海汽車集団がローバーのいくつかの乗用車とエンジンの特許権を取得したが、今回問題となったTFスポーツカーなどは取得対象外とされていた。しかし、同紙によると、英国特許庁の意匠登録簿では、上海汽車がTFについても権利を取得していることが分かった。ただ、ローバーの破産管財人となっているプライスウォータークーパーズは、TF全体ではなく、そのエンジンの一部に関する特許権が移転されただけと話している。【了】