ミラン、マルディーニが入閣拒否 「勝者のチームじゃない」「夢が消えた」
元ミランのパオロ・マルディーニが11日、フェイスブックで新体制への入閣騒動に言及した。オファーに納得していない点を説明し、事実上断ったことを明かした形だ。「夢が消えた」とも述べた。
ミランは中国資本の『Sino Europe Sports』社と買収に関して合意しており、すでに手付金も支払われている。年内に最終的な買収が完了する予定。その新体制が目玉の一つにと狙ったのが、2009年の引退以降、ミランから遠ざかっていたマルディーニ氏の入閣だ。
だが、マルディーニはマルコ・ファッソーネ新CEOやマッシミリアーノ・ミラベッリ新スポーツディレクターとの“共存”に難色を示し、アドリアーノ・ガッリアーニ現CEOのような全権を求めていると報じられた。また、ファッソーネらを窓口とするのではなく、新オーナーとの直接のコンタクトを要求し、金銭面でも合意できていないと伝えられている。
これらの報道を受け、マルディーニはフェイスブックでの投稿で次のように状況を明かした。
「私にとって、ミランはずっとハートや情熱だった。私と父や息子たちの歴史がそれを示している。我々とミランカラーの絆を打ち消せる者はいない。まさにその強い絆から、私はオファーされた仕事に対し、慎重に、正確に、プロフェッショナルでいなければならない。もちろん、感情に流されて受け入れ、起こり得る結果を考えずにイエスと言い、黙々と新たな冒険を始める方がずっと簡単だろう。だが、それはできない。人生を通じて私とともにあった価値、情熱や意欲を持つ真剣なサポーターたち、そしてミランと私自身を尊重しなければならない」
「ミランサポーターと、私と私の家族がミランに属することをどれだけ重視してきたかを忘れ、金銭的なことに本質をずらそうとニュースを報じる一部のメディアに対し、いくつか明確にしておきたい。報酬とは常に合意の結果だったのであり、原因ではない。そもそも、これらのニュースは『匿名』のソースによるもので、30年前から私が知っており、合意に至らなかったことを正当化するために私の人間性を貶めようと狙う人たちによるものだ。内密にしておく合意を破ったのは私ではない」
「私は金銭的なリクエストを出しておらず、最初の会合から、役割の定義が協力するうえで重要な鍵になると繰り返してきた。責任が明確になっていない提案を数量化することはできないだろう? 自分を重要な役割に据える真剣なプロジェクトのために全力を尽くさなければならないこと、そして『ただのバンディエーラ(旗頭)』のように使われることは受け入れないということを、私は主張してきた。繰り返すが、ミランは私にとってハートの選択だ」
「私が“ガッリアーニ風”の役割、つまり全権を持つCEOという役職を求めたこともない。自分の長所は分かっているが、それ以上に自分の限界も知っている。私の権限はスポーツ面に関する領域でなければいけない」
「私がオファーされたのはテクニカルディレクターの役割だ。そして私の前に、CEOが信頼するスポーツディレクターが雇われた。よって、私が示された組織図によれば、私はあらゆるプロジェクトや選手たちの売買を、私と同格のスポーツディレクターと共有しなければいけないということだ。合意しなかった場合はどうなるかという私の質問に対する答えは、ファッソーネ(次期CEO)が決めるという回答だった。それでは、勝者のチームとなるための前提条件がないと思う。私はサッカーの歴史をつくったチームの一員だった。そういう結果を残すには、クラブのあらゆる人間が見事に一致していなければならず、大きな投資と明確な役割が必要だと知っている。CEOが2人体制だった近年を教訓とすべきだ。もちろん、引き受けていれば、サポーターやメディア、オーナーに対し、全権を持つ役員から外される可能性もあるなかで、私はスポーツ面の全責任を終わらなければならなかったはずだ」
「CEOをないがしろにしてオーナーと直接コンタクトを取ることも求めていない。私は『Sino Europe Sports』の上級取締役であるデイビッド・ハン・リー氏と連絡を取りたいと申し出ただけだ。彼とは数分しか会っておらず、自分に何を求めているかを知りたかった。どのような目標を掲げ、どれだけの投資をするつもりか、彼の口から聞きたかったのだ。どんなプロでも雇用主に真剣な要求をする権利があると思う。私とクラブの過去や信頼性を考えればなおさらだ」
「この文章で私の立場を明確にできたことを祈る。夢が消えてしまったこの数日のことは残念であり、騒動になったことがうれしくないのは当然だ」
「ミランのような重要なクラブのトップに立つ人間の、自分たちにとって最も適切な条件に基づいて協力者を選ぶ権利は守りたい。彼らの立場なら、私だって同じことをするだろう。だが、私にとって、どんな仕事よりも大切なのは、自分の価値、そして考えの独立性だということも繰り返しておく」
一方、『Sino Europe Sports』はこれを受け、声明で次のようにコメントしている。『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が伝えた。
「我々のプロジェクトがいかに勝者のプロジェクトであるか、彼もすぐに気づくだろうと強く信じているだけに、我々のオファーに関するパオロ・マルディーニの決断は残念だ」
ミランは中国資本の『Sino Europe Sports』社と買収に関して合意しており、すでに手付金も支払われている。年内に最終的な買収が完了する予定。その新体制が目玉の一つにと狙ったのが、2009年の引退以降、ミランから遠ざかっていたマルディーニ氏の入閣だ。
これらの報道を受け、マルディーニはフェイスブックでの投稿で次のように状況を明かした。
「私にとって、ミランはずっとハートや情熱だった。私と父や息子たちの歴史がそれを示している。我々とミランカラーの絆を打ち消せる者はいない。まさにその強い絆から、私はオファーされた仕事に対し、慎重に、正確に、プロフェッショナルでいなければならない。もちろん、感情に流されて受け入れ、起こり得る結果を考えずにイエスと言い、黙々と新たな冒険を始める方がずっと簡単だろう。だが、それはできない。人生を通じて私とともにあった価値、情熱や意欲を持つ真剣なサポーターたち、そしてミランと私自身を尊重しなければならない」
「ミランサポーターと、私と私の家族がミランに属することをどれだけ重視してきたかを忘れ、金銭的なことに本質をずらそうとニュースを報じる一部のメディアに対し、いくつか明確にしておきたい。報酬とは常に合意の結果だったのであり、原因ではない。そもそも、これらのニュースは『匿名』のソースによるもので、30年前から私が知っており、合意に至らなかったことを正当化するために私の人間性を貶めようと狙う人たちによるものだ。内密にしておく合意を破ったのは私ではない」
「私は金銭的なリクエストを出しておらず、最初の会合から、役割の定義が協力するうえで重要な鍵になると繰り返してきた。責任が明確になっていない提案を数量化することはできないだろう? 自分を重要な役割に据える真剣なプロジェクトのために全力を尽くさなければならないこと、そして『ただのバンディエーラ(旗頭)』のように使われることは受け入れないということを、私は主張してきた。繰り返すが、ミランは私にとってハートの選択だ」
「私が“ガッリアーニ風”の役割、つまり全権を持つCEOという役職を求めたこともない。自分の長所は分かっているが、それ以上に自分の限界も知っている。私の権限はスポーツ面に関する領域でなければいけない」
「私がオファーされたのはテクニカルディレクターの役割だ。そして私の前に、CEOが信頼するスポーツディレクターが雇われた。よって、私が示された組織図によれば、私はあらゆるプロジェクトや選手たちの売買を、私と同格のスポーツディレクターと共有しなければいけないということだ。合意しなかった場合はどうなるかという私の質問に対する答えは、ファッソーネ(次期CEO)が決めるという回答だった。それでは、勝者のチームとなるための前提条件がないと思う。私はサッカーの歴史をつくったチームの一員だった。そういう結果を残すには、クラブのあらゆる人間が見事に一致していなければならず、大きな投資と明確な役割が必要だと知っている。CEOが2人体制だった近年を教訓とすべきだ。もちろん、引き受けていれば、サポーターやメディア、オーナーに対し、全権を持つ役員から外される可能性もあるなかで、私はスポーツ面の全責任を終わらなければならなかったはずだ」
「CEOをないがしろにしてオーナーと直接コンタクトを取ることも求めていない。私は『Sino Europe Sports』の上級取締役であるデイビッド・ハン・リー氏と連絡を取りたいと申し出ただけだ。彼とは数分しか会っておらず、自分に何を求めているかを知りたかった。どのような目標を掲げ、どれだけの投資をするつもりか、彼の口から聞きたかったのだ。どんなプロでも雇用主に真剣な要求をする権利があると思う。私とクラブの過去や信頼性を考えればなおさらだ」
「この文章で私の立場を明確にできたことを祈る。夢が消えてしまったこの数日のことは残念であり、騒動になったことがうれしくないのは当然だ」
「ミランのような重要なクラブのトップに立つ人間の、自分たちにとって最も適切な条件に基づいて協力者を選ぶ権利は守りたい。彼らの立場なら、私だって同じことをするだろう。だが、私にとって、どんな仕事よりも大切なのは、自分の価値、そして考えの独立性だということも繰り返しておく」
一方、『Sino Europe Sports』はこれを受け、声明で次のようにコメントしている。『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が伝えた。
#Milan, gli investitori #cinesi di Sino-Europe: " #Maldini? Ci dispiace, ma se ne pentirà" https://t.co/hF58DZVV8C #serieA #milan
— LaGazzettadelloSport (@Gazzetta_it) 2016年10月11日
「我々のプロジェクトがいかに勝者のプロジェクトであるか、彼もすぐに気づくだろうと強く信じているだけに、我々のオファーに関するパオロ・マルディーニの決断は残念だ」