ミランに所属するイタリア代表MFリッカルド・モントリーヴォが10日、自身のフェイスブックで負傷を心配するファンに感謝するとともに、「死ね」という心ないメッセージもあったことを明かした。

モントリーヴォは6日に行われた2018年ロシア・ワールドカップ(W杯)予選のスペイン戦で、DFセルヒオ・ラモスとの衝突時にひざを負傷。じん帯の損傷で手術を余儀なくされた。イタリアメディアは、5〜6カ月の長期離脱になると報じている。

所属のミランでもイタリア代表でも、モントリーヴォが試合中にブーイングを浴びせられることには、周囲から不満の声も上がっていた。代表の主将であるGKジャンルイジ・ブッフォンは先日、モントリーヴォへのブーイングに対する怒りをあらわにしている。

だが、モントリーヴォのもとには、さらに卑劣なメッセージも届いていたようだ。フェイスブックでの投稿で、モントリーヴォは次のように述べた。

「サポーター、同僚たち、関係者たち…僕のことを思ってくれたすべての人たちに心から感謝する」

「これほどつらいときに、愛情や評価の声をこのようにたくさん寄せてもらえて素晴らしかった」

「脛骨と腓骨の骨折や、あらゆるじん帯の断裂や、さらには死までも願うと言ってきたすべての人たちには、しつけや人間であることへの尊厳という点で人生が君らを成長させられるように願う」

モントリーヴォは2014年にも骨折でブラジルW杯を欠場。EURO2016も負傷で欠場を余儀なくされた。ロシアW杯予選では、ジャンピエロ・ヴェントゥーラ監督の就任で新しくなったイタリア代表に復帰を果たし、再スタートを切っていたところ。それだけに、再び負傷で長期離脱となったことに、モントリーヴォは心を痛めているはずだ。

そんなモントリーヴォに、さらに深刻なケガや死を願う声を寄せるなど言語道断だ。だが、モントリーヴォはあえて「成長を願う」と大人の対応を見せた。卑劣なメッセージを送った人たちが反省することを祈るばかりだ。