XFN-ASIAによると、米自動車2位のフォード・モーターは13日、米SEC(証券取引委員会)に、同社のレンタカー子会社、ハーツのIPO(新規株式公開)実施に関する手続きを行ったと発表した。同社は、ハーツのIPOにより、最大1億ドル(約110億円)の資金を調達する計画で、ハーツの経営権は手放すことにしている。発行株式数や公募価格は明らかになっていない。

　　また、ハーツは、証券コードを「HTZ」で申請する予定。引受幹事となる証券会社は、米JPモルガンと米シティグループ・グローバル・マーケッツ、米ゴールドマン・サックス証券の3社。フォードのビル・フォード会長兼CEO(最高経営責任者)は、同社の第1四半期決算の決算説明会で、「(ハーツは）長期的に見て当社の非中核事業」と発言し、同社の売却を否定していなかった。フォードは、1994年にハーツの全株式を取得後、1997年に同株式の一部を売却、2001年に買い戻し、再度、同社を完全子会社化していた。【了】