CBS MarketWatchによると、フィラデルフィア地区連銀のアンソニー・サントメロ総裁は、首都ワシントンで講演し、米経済の先行き見通しについて、「米経済は安定持続成長の段階に入った」として、年末まで3.5−4％成長となるとの見方を示した。しかし、最近の原油価格の高止まりと為替動向によって、貿易赤字は拡大の傾向にあることから、米経済の成長率は3.5−4％予想レンジの下限となるとの見通しを明らかにした。

　　また、同総裁は、金融政策について、インフレは今後も抑制され、米経済が予想通りに拡大するならば、FRB（米連邦準備制度理事会）は“measured”（徐々にゆっくりとした）ペースで、インフレなき経済成長を可能とする中立な水準まで、利上げを継続するとした。【了】