CBS MarketWatchによると、10日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で、米国標準油種WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の7月物は、メキシコ湾岸で発生した熱帯性低気圧「アーリーン」への影響が軽微にとどまるとの見通しや、IEA（国際エネルギー機関）が朝方発表した第2四半期の石油需要を下方修正したことなどを材料に、53ドル台に反落し、前日比0.74ドル（1.4％）安の1バレル＝53.54ドルで引けた。

　　AP通信によると、熱帯性低気圧「アーリーン」はメキシコ湾岸に到達したものとみられ、一部製油施設の従業員は避難を始めた。この影響で、同地域の製油事業5％の操業が一時停止されたものとみられている。ただ、週明けには通常通り操業が再開されるとの見方から、前日買われていただけに、売りが強まった。

　　暖房油とガソリンも反落、暖房油7月限は同1.82セント（1.1％）安の1ガロン＝1.6074ドル、ガソリン7月限は同2.78セント（1.8％）安の1ガロン＝1.5436ドルで引けた。　【了】