XFN-ASIAによると、中国鉄道省は7日、ドイツ運輸省と鉄道分野での2国間協力を強化することで合意したと発表した。同省によると、両国は、時速200キロ以上の高速旅客鉄道の路線設計・敷設で協力していくとしている。また、両国は、鉄道設備の設計・製造、線路と鉄道設備の保守・管理、鉄道分野での情報技術でも協力していく。

　　中国が計画している北京−上海間の高速鉄道の建設では、現在、ドイツと日本、フランスが激しい受注競争を繰り広げているが、中国の国内メディアの間では、今回の協力合意で、ドイツが同鉄道工事受注に向けて大きく前進したと伝えている。ドイツからは、独鉄鋼大手のティッセンクルップと独総合電機大手のシーメンスのコンソーシアム、トランスラピッド・インターナショナルが受注に名乗りを上げ、同社の技術を使用した場合、時速430キロまで速度を出すことが可能となる。一方、日本は、新幹線方式で、フランスは、TGV方式でそれぞれ受注を目指している。【了】