CBS MarketWatchによると、エアバスの親会社である欧州航空宇宙大手EADSは、米ノースロップ・グラマンと共同で、米国防総省から空中給油機納入の契約を獲得することを目指すことに合意した模様だ。米経済紙ウォールストリート・ジャーナル（ウエブ版）が、業界筋の話として2日付で報じた。これまで、国防総省の空中給油機受注は、米ボーイングが独占してきた。

　　同紙によると、両社の提携の発表は7月になると見られるが、EADSは、空中給油機の納入契約を得た場合の工場建設予定地を6月22日に発表する予定。一方、ノースロップ・グラマンは、すでに工場建設予定地を4ヵ所に絞った模様だ。しかし、米空軍から空中給油機の調達計画が正式に発表されるまでは、提携は暫定的なものとなる。米下院軍事委員会は先月23日に発表した報告書の中で、EUが対中武器輸出禁止を解除した場合、米国防総省が、EADSなどの欧州企業と軍事関連の契約を結ぶべきではないという考えを示していた。　【了】