ローマFWフランチェスコ・トッティは今月、40歳の誕生日を迎える。いまだ衰えないスキルを誇るローマの背番号10が、意気込みを表している。

27日で40歳となるトッティは、わずか16歳でトップチームデビュー。以降の栄光のキャリアは周知のとおりだ。ローマとの契約を1年延長したトッティは、今季で現役を引退する予定となっている。

サッカー選手として最後のシーズンを迎えたトッティは、「特別なシーズンにしたい」と意気込んでいる。イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』がコメントを伝えた。


「勝利と敗北、ゴール、喜び、落胆に満ちた25年間。これまでたくさんの気持ちを味わってきた。それに順番をつけるのは、本当に難しい。確かなのは、このユニフォームを着たいという意欲だ。感動を味わいたい、感動を伝えたいという思いは変わらない。まるで時間が過ぎていないかのように、僕はいつもと同じ意欲と献身で25年目のシーズンに臨む。サポーターがふさわしい満足を覚えられるように、このチームが全力を尽くすと確信している」

トッティは3日に本拠地オリンピコでの親善試合に出場する。先日発生したイタリア中部地震の被災者に向けたチャリティーマッチだ。トッティは前日、チームとともにローマ教皇フランシスコに謁見。3日の試合では「Totti 10」ではなく「Francesco 10」と書かれたユニフォームを着るそうだ。

謁見したトッティは、「素晴らしい日だ。フランシスコ教皇にお会いできた。明日のサン・ロレンツォとの試合、スタジアムでみんなを待っているよ。イタリア中部地震で困る人々を助けよう」とコメントしている。


そして同日の練習では、トッティが得意とするループシュートを決める場面も。


チャンピオンズリーグでは惜しくも予選敗退に終わってしまったローマだが、トッティのためにもリーグ戦やヨーロッパリーグで結果を出してほしいところだ。