セリエAやリーガエスパニョーラ、プレミアリーグでプレーした元イタリア代表FWパブロ・ダニエル・オスバルドが、30歳の若さで現役を引退したようだ。驚くべきは、その転身ぶり。オスバルドは監督やディレクターになるわけでも、テレビ解説者になるわけでもなく、新たにミュージシャンとして活動するという。

アルゼンチン出身のオスバルドは、20歳でイタリアに上陸。レッチェ、フィオレンティーナ、ボローニャでプレーし、2010年にエスパニョールへ移籍すると、スペインの地でブレイクした。その後、ローマやサウサンプトンに移籍し、ユヴェントスやインテルでもプレーした。ユヴェントス時代にはスクデットも獲得している。

2011年にはイタリア代表デビューも果たしたオスバルドは、2015年にアルゼンチンに帰国。ボカ・ジュニアーズに加入する。その後、一度はポルトに移籍したが、今年1月に再びボカに復帰。だが、わずか5カ月で契約解消となった。

フリーだったオスバルドだけに、夏のマーケットでも新天地が注目されたが、どのクラブとも契約を結ばず。移籍市場最終日には、キエーヴォが獲得に乗り出していたものの、音楽を優先させるために断ったことが判明した。元ナポリSDのピエルパオロ・マリーノが、「キエーヴォはオスバルド獲得に近づいていたが、彼は自分のバンドと演奏していくために引退すると決めた」と明かす。


イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によると、オスバルドは近く、自身のバンドと南米ツアーを開始するという。


度重なる問題発言や行為でトラブルが絶えなかったオスバルドは、“ロック”の道に進むことを決めたようだ。