この夏、中国の蘇寧グループに身売りしたインテルが、ここに来てついに補強に資金を投じるようだ。イタリア『スカイ・スポーツ』が報じている。

インドネシアの実業家であるエリック・トヒル会長は6月、蘇寧グループにクラブを売却した。だが、インテルはこれまでMFエベル・バネガ、DFクリスティアン・アンサルディ、DFジャネル・エルキンの3選手を安価で手に入れただけだ。ロベルト・マンチーニ監督がクラブの補強方針に不満を抱いているとの報道は絶えない。

だが、開幕まで約2週間となり、「チャイナ・インテル」がいよいよ動き出したようだ。報道によると、ラツィオMFアントニオ・カンドレーヴァの獲得が決まったとのこと。2200万ユーロ(約24億9000万円)にボーナスを加えた条件でラツィオと合意し、3日と4日にメディカルチェックを行うという。


さらに、インテルはブラジルで注目されている「ガビゴール」ことガブリエウ・バルボサの獲得にも本腰を入れたようだ。サントスであのFWネイマールの後継者となったガビゴールを手に入れるべく、2500万ユーロ(約28億3000万円)を超えるオファーを出したという。


キャプテンを務めるエースのFWマウロ・イカルディがナポリ移籍を騒がれているインテルだが、そのイカルディは2日にツイッターでキャプテンマークを巻く自身の写真を投稿。インテルカラーの青黒の丸とともに、「シーズン開幕までもう少し。こういう喜びの瞬間までもう少し」と述べた。


その後もディナーの際の写真を投稿し、「夜のような黒、空のような青、そして星のような金」と「青黒」を強調するようなコメントを続けている。


イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は、セビージャでヨーロッパリーグを制したアルゼンチン代表のバネガに加え、カンドレーヴァを獲得し、イカルディが残留すれば、インテルは少なくともチャンピオンズリーグ出場権を狙えるだけの戦力になるとの見解を示している。