今年の3月4日、政府はビットコインをはじめとする「仮想通貨」について、消費者保護の体制確立、および反社活動の抑制を目指す規制案を閣議決定し、国会に提出した。これにより、ビットコインなどの仮想通貨には、財産的価値があると認められた。実質的には、通貨と同様の価値があるというお墨付きをいただいたということになる。

しかし、仮想通貨の約95パーセントを占めるビットコインであっても、まだまだ一般的に広く知られ、流通しているものではないような印象がある。ネットユーザーはビットコインにどういった印象を持っているのか。ブロガーの書き込みを調べてみた。

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仮想通貨と聞いてまず気になることとして、セキュリティー面の不安を挙げる人は多い。

・ネットワーク上でお金のやりとりをするの、やっぱり抵抗ありますね〜
・仕組みが全くわからないので持っていても不安になりそう…と言いつつ、そのうち
 持つことになるのでしょうかね?
・ハッカーみたいな人が不正をするようなことがないでしょうか?あると思います!

ビットコインにまつわる不祥事としては2014年に起きたマウントゴックス事件が有名だ。世界最大級の取り引きを誇っていたビットコイン交換所のマウントゴックスだったが、ハッキングに遭い、45億ドルを超える85万ビットコイン以上を消失することになった事件だ。

・取引所がそうなってしまうんですもんね。なにがあってもおかしくない
・企業の顧客情報流出などもなくなることがない。お金の場合、なくなりました〜じゃすまされない
・持たないことが一番、というのが今の考え。持っていて何か得するような気がしない

ビットコインはその大きな特徴として、国や企業が管理・運営をしている通貨ではないということが挙げられる。国にも中央銀行からも解放されているので、国境を越えた取り引きにかかる手数料が格安で済んでしまう。また、個人間の少額の取り引きもほとんど手数料を変えずに行うことができるのだ。

・銀行での手数料、なんであんなに高いのか意味不明。ビットコインがもっと普及
 すればメリットは大きいですよ
・ブロガーも投げ銭をしてもらうなど、新たな収入の道が探せそうですよね

とはいえ、まだまだ概念として理解されていない部分も大きいようで、

・しかし、ビットコインって、そもそもどこで買えばいいのでしょうか?
・電子マネーと暗号通貨って、なにか違うのか?
・普通にお金で買えるものをわざわざ認知度の低いビットコインに交換してやりとり
 する意味がわからない

など、その一般的な認知や普及にはまだまだ時間がかかりそうな気配だ。

産業革命、IT革命に次いで、経済界の第3の革命とも呼ばれているのがこのビットコインなどのフィンテックの領域だ。中央集権的な、これまでのお金の流通のあり方に疑問を感じていた人は、ぜひ情報を追ってみてはいかがだろうか?

(イノウエアキオ)