バルセロナが9日、脱税事件で有罪判決を下されたFWリオネル・メッシを支えようとキャンペーンを開始した。サポーターに、メッシを愛していることを示してほしいと訴えている。

メッシは2007年から2009年までの肖像権収入410万ユーロ(約4億5500万円)を脱税していた疑いで、スペインの裁判所から父親のホルヘ氏とともに21カ月の禁固を命じられた。メッシは200万ユーロ(約2億2200万円)、ホルヘ氏は150万ユーロ(約1億6600万円)の罰金も科されている。

スペインの法律では、初犯で2年未満の懲役は執行猶予がつくことが通常のため、メッシ親子が収監されることはないとみられている。だが、メッシサイドは無実を主張しており、弁護士が控訴することを明かしている。

コパ・アメリカ・センテナリオ決勝でPKを失敗し、再びタイトルを獲得できなかったことで、アルゼンチン代表引退を宣言したメッシだが、スペインでも今回の有罪判決が去就につながる可能性が指摘されている。スペインリーグ会長はメッシの“流出”を危惧していると述べた。

こういった事態を受け、バルサはメッシを精神的にサポートする必要があると考えたようだ。「#WeAreAllLeoMessi」というハッシュタグを使って、「世界で最も偉大なサッカー選手へのシンパシー」を示すようにファンに求めている。


「彼は一人じゃないということをレオに知ってもらいたい」というバルサは、「すべてのソシオ、サポーターズクラブ、ファン、アスリート、メディア、すべての人」に参加を呼び掛けた。


バルセロナのジョゼップ・マリア・バルトメウ会長も先日、「レオ、君を攻撃している人はバルサとその歴史を攻撃している。我々は最後まで君を守る。ともに、永遠に!」とのツイートでメッシにエールを送っている。


一部では移籍を考えているとも言われるメッシ。バルセロナとファンの想いは届くだろうか。