「リオネル・メッシがアルゼンチン代表のユニフォームを着て最後に蹴ったボール」であれば、その価値は計り知れないものなのかもしれない。

6月26日に行われたコパ・アメリカ・センテナリオ決勝で、アルゼンチンはPK戦の末にチリに敗れ、2大会連続準優勝に終わった。PK戦で失敗してしまったメッシは、試合後にアルゼンチン代表からの引退を宣言している。

周囲は撤回を呼び掛けているが、メッシが考えを変えなかった場合、スタンドに蹴り入れてしまったPK戦でのPKが、アルゼンチン代表でのメッシの「ラストキック」となる。

そのボールを手に入れたチリ人のペドロ・バスケスさんによれば、「メッシの代表ラストボール」には早くも多くのオファーが届けられており、最高額は2万7000ユーロ(約300万円)という。サッカーボール一つに、300万円だ。


バスケスさんは、今後も値上がりするようであれば、売却を考えるという。それは金銭的なことに加え、世界が狙うボールが自宅にあることの危険性も考慮してのことだそうだ。スペイン『マルカ』がバスケスさんのコメントを伝えている。

「ボールがもっと貴重なものになれば、自宅に置いておくのはリスクにもなり得る。売ることもあるだろうね。状況次第だ。ボールがあるのは良いことなんだけど、値上がりし続けるなら売るよ」

「メッシの代表ラストボール」争奪戦は、いくらで決着をみるのだろうか?