赤と白のカラーリングでコンビニやスーパーのビールコーナーでもよく見かける「バドワイザー」が、名称を「アメリカ(America)」に変更することがわかりました。

Budweiser Renames Its Beer "America" | Co.Design | business + design

http://www.fastcodesign.com/3059681/budweiser-renames-its-beer-america/1

従来のデザイン(左)と新デザイン(右)の違いはこんな感じ。日本で売られている缶のデザインとは少し違うようですが、「Budweiser」の文字がそのまま「America」に書き替えられていることがわかります。また、よく見ればロゴの上にある「AB」(メーカー名「アンハイザー・ブッシュ」)の2文字も、「US」に書き替えられています。



缶だけでなく、ビンのデザインも変更される模様です。



実にわかりやすい愛国心デザインになっているわけですが、このデザイン変更は一時的なものとのこと。バドワイザーはこれまでにも、最もビールの消費量が増える夏の時期に星条旗をイメージした青、赤、白の3色を使ったサマー・エディションのパッケージを登場させるなど、消費拡大に向けたキャンペーンを行ってきました。そして今年はさらに踏みこみ、ブランド名まで変えてしまうという思いきった戦略に出ることにしたようです。

デザイン部分だけ見るとこんな感じ。これは従来のデザインですが……



新しいデザインだとこうなります。ロゴが大きく書き替えられているのに加え、最下部のメーカー名「ANHEUSER-BUSCH. INC.」も「LIBERTY & JUSTICE FOR ALL」に置き換えられていることがわかります。これは国家への忠誠を宣誓する「忠誠の誓い(Pledge of Allegiance)」に登場する「万民のための自由と正義」という有名な一節。つまり、アメリカの愛国心を一身にまとうデザインに変更されるというわけです。



上部の紋章やバナーにも細かい変更が加えられています。上部にはバドワイザーの説明、そして「THE WORLD RENOWNED(世界的に有名な)」や「BUDWEISER LAGER BEER(バドワイザー ラガービール)」といった文言がレイアウトされていますが……



変更後だとこうなります。上部の文言はアメリカの国歌「星条旗」の歌詞にまるっと書き替えられており、「LAND OF FREE(自由の大地)」や「HOME OF THE BRAVE(勇者のふるさと)」といった勇ましいフレーズが並んでいます。さらによく見ると、センターの黒い部分にも変更が。元のデザインは「AMERICA AFRICA AURSTRALIA EUROPE ASIA」と五大陸の名前が書かれていましたが、変更後のデザインは「THE UNITED STATES OF AMERICA」と変更されていることもわかります。



気持ちいいぐらい愛国心を鼓舞しそうなサマーエディションのバドワイザーですが、このままのデザインで日本にもやって来るのか気になるところです。