「新年早々、不審者や変質者の情報をお届けするのもいかがなものか......」と、年末から三が日にかけて休載していた事案ウォッチ。本日から改めて連載を再開する。

新年1発目となる今回は、兵庫県の「ひょうご防犯ネット」へ寄せられたシュールな不審者事案を取り上げたい。

まさかあのレジェンド？画像と本文は無関係です（Philip Makさん撮影、flickrより）

塀をよじ登る男

2015年12月17日、21時ごろ。尼崎市大庄中通で、不審者事案が発生した。

阪神タイガースの2軍が使用する浜田球場にもほど近い住宅街で、家の塀をよじ登る男が目撃された。発見者はその家の住人。見つかった後、男はいずれかへ走り去っていった。黒っぽい服と白いニッカポッカ風のズボンを着用していた、若い感じの男だったという。

家人に発見された、塀をよじ登る男――。言葉にするといかにもシュールな事案だが、発見者本人はさぞ恐ろしかったことだろう。この男は、家に誰もいないと思い込み、盗みにでも入ろうと思っていたのだろうか......。男が塀を登っている最中、帰宅した家人とたまたま目が合ったのかも知れない。

そうだとすれば、家人だけでなく男も驚いた表情をしていた可能性が高い。その状況を想像すると、なんとも間抜けな不審者事案だ。

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事案ウォッチ全国の事案情報を紐解き、ときに想像を膨らませながらご紹介。
本連載でお届けする内容が、少しでも身近な犯罪の抑止につながれば幸いだ。