県立小豆島高等学校(香川)

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 香川県小豆郡小豆島町にある県立小豆島高等学校。北を山に囲まれ、南には内海湾と、豊かな自然に囲まれた環境にあります。「小高」と呼ばれ、地域からも愛され期待される存在です。陸上部女子は全国高等学校駅伝競走大会に2010年に離島の学校として初出場をして以来、2012、2013年と2年連続を含め3度出場をしています。

 野球部の先輩には、1970年にドラフト4位で中日ドラゴンズに入団した村上 義則さん。そして、近鉄バファローズに入団し、名前に由来した背番号「99」を付け話題になった鳥坂 九十九さんがいます。2012年の春、小豆島高校野球部は県大会(試合レポート)を制し、四国大会(試合レポート)に出場しました。登録メンバー12人で挑み、大きな話題にもなりました。

 今年の春(1回戦試合レポート)は、課題と収穫の中で改革を進め、3回戦に進出。戦う力が付いてきたのがわかった、と手応えを感じているようです。そんな小豆島野球部を主将の徳山 輝君に紹介していただきましょう!

チーム基本情報を紹介!

■ 小豆島高校の徳山 輝君(学年:3年/役職:主将)にお話をうかがいました!

Q. 部員数は何人いますか?

 1年生が10人、2年生が8人、3年生が13人の合計31人です!

Q. 平日の練習時間は何時から何時までですか?

 16時10分から19時までやっています!

Q. 練習グラウンドの環境を教えてください。

 野球部専用のグラウンドがあり、バッティングができるケージが4箇所あります。

なかなか広い範囲を使用できるのですね!

[page_break:今年のチームについて]今年のチームについて

Q. 今年のチームのウリ(セールスポイント)を3つ教えてください。

 「自分達で練習、ミーティングを運営していること」「ガンガンバットを振っていること」「元気があること」です!

Q. 選手主導ですか!では、みなさんは今夏に向けて、何を課題として練習を行っていますか?また、新チーム発足以来成長したと感じるところを教えてください。

 出来ることをより確実にすること、出来そうなことを出来るようにすることを考えて練習をしています。また、冬を越えて体が大きくなり、バットを振れるようになったと思います!

Q. 4つのケージをフル活用して取り組んだのですね!春季大会を振り返って、収穫や課題などはありますか?

 どのチームと戦っても戦える力が身に付きつつある事がわかったことが、一番の収穫です!

Q. 自信が付くとプレーにも良い影響が出ますね!自然が美しい小豆島で、土地の利を活かした独自の練習はありますか?

 寒霞渓から吹き降ろす風を利用した、フライを取る練習です!

Q. 渓谷の風は流されたり不規則で、鍛えられそうですね。試合で全力を出せるために行っている取り組みはありますか?

 大会で通用するプレー、大会の緊張感を演出することを考えて練習に取り組んでいます!

Q. より実践を意識した練習を行っているんですね。選手間で決めている約束事やルールはありますか?

 部室、グラウンドを常にきれいに保つことです。

Q. 整理整頓!良い事ですね。夏を迎えるにあたって、どのような気持ちで練習していますか?

 大会が近づくにつれて不安などもありますが、常に勝つことを考えて毎日練習をしています。

Q. 不安に打ち克っていきましょう!では、このチームのキーマンを教えてください。

 角井 亘輝です!1年生の頃から、ずっとバッティングにこだわり続けてきた選手で、豪快なスイングが持ち味です。あと、毎日飛び出すダジャレやギャグなどで場を和ませてくれます。しかも、あまり面白くないところが彼らしいです!

角井君、愛されキャラのようですね。ありがとうございました!

[page_break:指導者が語る!このチームの強み]

 続いて小豆島高校の角井 亘輝君と新川 航悠君にお話をうかがいました!

角井 亘輝選手(県立小豆島高等学校)

Q. 高校野球のどのようなところが好きですか?

角井 亘輝(以下「角井」):公式戦で勝つと、校歌が流れることですね。中学、大学ではないところです。自分たちのやってきたことが報われた感じがして、あの瞬間がとても好きです。新川 航悠(以下「新川」):強いと言われているチームが絶対に勝つとは限らず、能力の差がスコアに反映されないところが好きです!

Q. 勝利の校歌は高校野球で勝ったチームの特権ですね。一番好きな練習は何ですか?

角井:バッティングが好きです。野球の醍醐味だと思っているからです!新川:game fungo!ゲーム形式のノックです!

Q. 一番キツいと感じる練習は何ですか?

角井:ストレッチです。野球は基本的には相手との戦いですが、ストレッチは自分との戦い。真剣にするのも、楽にするのも出来るので、どれだけ自分がうまくなりたいかが表れるからです!新川:そうですね、僕もストレッチだと思います!

Q. 自分との戦いは厳しくもあり、成長できるポイントでもありますね。引退までにこの高校と対戦してみたいという高校はどこですか?

角井:広陵高校です。以前、この高校の監督さんが書かれていた本を読んで、とても興味深かったからです。新川:2015年春の甲子園に出場した全チームです。理由としては、自分たちの力がどこまで通用するのかを知りたいからです!

Q. 一番好きな応援歌は何ですか?

角井:「小高マグマ」と言う、関大マグマの小高バージョンです。新川:「チャンス小高」!

Q. 野球をする上でモットーにしている、好きな言葉を教えてください!

角井:「やらされる野球をやるのではなく、自分たちで考えてやっていく野球」です!その方が絶対楽しいはず!新川:「It's all about soul」です!

ありがとうございました!

指導者が語る!このチームの強み

■杉吉 勇輝監督に質問

Q. 今年のチームは、新チームが始まってから、どのようにチームを作り上げてきたのでしょうか?また夏に向けて、どんなチームを目指していますか。このチームの強みとともに教えてください。

 ボトムアップ式で部の運営をしています。平日5日のうち3日間は選手考案で練習をし、メニューごとに自分たちで考えて練習しています。残りはトレーニング1日とスタッフ考案1日となってます。練習試合も、攻撃、守備、走塁、メンタルの課題を立てて取り組み、それが出来た選手だけでミーティングをしています。そうやって選手だけでPDCAサイクルを回せるように工夫しています。自分たちで考え、工夫し、様々な場面に対応できる力があることがチームの魅力ですね。

なんとも「大人」なチームですね!自主性と行動力など様々な力が付きそうです!ありがとうございました!