王子製紙<3861>の子会社の王子コーンスターチ(東京都中央区)は5日、同社千葉工場で行っていた排水測定でデータを改ざんし、関係自治体に虚偽報告をしていたことが内部調査で明らかになったと発表した。

  それによると、「水質汚濁防止法」と、同社が千葉県および市原市との間で締結している「公害の防止に関する協定」に基づく水質検査の結果を、判明しているだけで2002年から2004年にかけて3700回以上も、基準値を超えないように改ざんし、県と市に提出していた。

  王子製紙は同日、「弊社は環境問題を経営の中心課題のひとつに据え、王子製紙グループの各事業所に対して定期的に環境パトロールを実施している。今後は、今回の事態を反省し、より一層の管理体制の強化および環境パトロールの強化を図っていく」とのコメントを発表した。王子製紙の株価は、前日比7円(1.23%)安の561円で引けた。 【了】