中国・上海市の米国系食品会社、上海福喜食品有限公司が使用期限の切れた肉を使った製品を供給していた問題が、日本マクドナルドをはじめとする各国の飲食業界を激震させている。中国・新京報が23日伝えた。

 上海市の衛生当局と公安機関は22日までに同社への調査に着手。日本マクドナルドは約2割を同社から輸入していた「チキンマックナゲット」の販売を21日までに中止している。

 上海福喜食品は製品をケンタッキーフライドチキン(KFC)などにも供給しており、KFCの親会社である米ヤム・ブランズの株価は米国時間の21日に4.25%下げ、時価総額15億米ドル(約1522億円)分の価値を失った。マクドナルドの株価も1.45%下げた。

 株価への影響は中国国内でも広がり、上海福喜食品に鶏肉を供給する聖農発展の株価は21日に一時、6%の下げ幅を記録した。(編集担当:古川弥生)(イメージ写真提供:(C) svglass/123RF.COM)