By Jon Fingas

ソニーの新型家庭用据え置きゲーム機であるPlayStation 4(以下、PS4)は、これまでカナダでは399.99カナダドル(約3万7000円)で販売されていたのですが、3月15日から50カナダドル(約4600円)の値上げが行われ、449.99ドル(約4万1000円)で販売されることになりました。

PlayStation 4 price going up by $50 in Canada | Financial Post
http://business.financialpost.com/2014/03/14/playstation-4-price-going-up-by-50-in-canada/


Sony is increasing the price of the PlayStation 4 in Canada | The Verge
http://www.theverge.com/2014/3/16/5512698/sony-is-increasing-the-price-of-the-playstation-4-in-canada


Xbox One approaches US sales parity with PS4 during February | Ars Technica
http://arstechnica.com/gaming/2014/03/xbox-one-approaches-us-sales-parity-with-ps4-during-february/


PS4本体だけではなく、PS4専用ワイヤレスコントローラーであるDUALSHOCK 4とPlayStation Cameraも59.99カナダドル(約5500円)から64.99カナダドル(約5900円)に値上げされ、さらにMLB 14 The ShowとinFAMOUS Second Sonという2つの人気ソフトも発売当初の59.99カナダドル(約5500円)から69.99カナダドル(約6400円)に値上げされています。

By Winakilly.com

この値上げについてソニーは、「変化する市場環境に対応するために、PS4の希望小売価格は399.99カナダドルから449.99カナダドルに修正される」と述べているのですが、実際にどういった「市場環境の変化」が価格改定に影響しているのかは明かしていません。これに対してライバル機であるXbox Oneには価格改定の予定は一切ない、とMicrosoftの代表は発言しています。

なお、カナダではゲーム機やソフトが他の地域よりも高い価格設定で販売されるというのはよくあることのようで、これまでも2008年頃までは他地域よりも高い価格でゲームが販売されるのが当たり前だったとのこと。

By Linjie Zhang

2014年2月のPS4売上台数はXbox Oneの2倍近くあったと言われていますが、NPD Groupのリーアム・キャラハン氏によると「PS4は2014年2月のハードウェア売上数では大きくリードしましたが、2つの売上利益には大差がなく、PS4が出した売上利益の90％程度をXbox Oneでも出している」とのこと。さらに「Xbox Oneの販売価格が高かったので、2月はより多くの消費者がPS4に流れたのでは？」とNPDは推測しています。

Microsoftは2014年の2月にXbox Oneをアメリカで25万8000台売り上げたことを明かしていますが、対するPS4は多くてもせいぜい28万6000台程度だろうとArs Technicaは見込んでおり、2つのゲーム機の間で健全な競争が続いている、としています。

By NewGameNetwork

その一方で、Wii Uは2014年2月にアメリカで8万2000台を売り上げており、今回のPS4値上げが全世界に波及するのか、それとも一部の国だけでとどまるのか、他メーカーも追随するのか、要注目です。