ユヴェントスに5000ユーロ(約70万円)の罰金が科された。1日のウディネーゼ戦で、ゴール裏スタンドにいた子供たちが、ウディネーゼGKジェリコ・ブルキッチを罵倒したからだ。

ユヴェントスはウディネーゼ戦で「地域差別チャント」により、ゴール裏スタンド閉鎖の処分を受けていた。これを受け、クラブは子供たちにスタンドを解放することに決定。約1万2000人の子供たちが試合を観戦した。

だが試合中、子供たちはブルキッチがゴールキックをする際に「クソったれ」などと罵倒。これにより、スポーツ判事がクラブに処分を科すことになった。

ウディネーゼのフランチェスコ・グイドリン監督は、試合から2日経ち、次のように話している。

「とてもショックだったから、試合後にも言いたかった。だが、騒ぎにしたくないから黙っていたんだ。ユヴェントスのようなクラブにとって、特に、イタリアではないように思わせてくれるスタジアムになってから、相手GKが蹴るたびにああいう言葉を聞かなければいけないのは、本当に嘆かわしい」

「文化やスポーツマンシップの教育の問題だ。ポジティブな模範でなければいけない。子供たちの応援は素晴らしいことだった。ウチのGKに対する発言を除いてね」

「この件が騒がれるのは正しいことだよ。まったくもって良いことではないからね。我々は応援マナーについて教育しなければいけない。我々は新しい世代に極端なメッセージではなく、ポジティブなことだけを伝えなければいけないんだ」

ユヴェントスは決定を受け、クラブの公式サイトでの声明で、「困惑」していると発表。その上で、「異議を申し立てるには値しない」として処分を受け入れるとした。また、続くサッスオーロとのホームゲームでもゴール裏スタンド閉鎖の処分を科されていることから、子供たちへの解放はサッスオーロ戦でも続けるとしている。