14日にチャンピオンズリーグのグループリーグAからD組の試合が行われ、インテルが伏兵トラブソンスポルにホームで敗れるという、第1節では最大の波乱があった。

■グループB
 トラブゾンスポルは当初出場予定のフェネルバフチェが八百長疑惑で大会から追放されたため、ヨーロッパリーグからアップグレードして出場権を与えられたチーム。しかし、76分にチェルストカがこの試合唯一のゴールを決めて1−0で勝利。勝ち点3を手にした。

 インテルは終始試合を支配しながら、決定的チャンスをものにできずに終わり、これで公式戦は3連敗。4−3で敗れたリーグ開幕戦の3バックではなく、この日は4バックに戻したが、結果は出なかった。
 ガスペリーニ監督は、「今はつきがない。この敗戦は悔いが残るが、チームは頑張っていたし、いいプレーをしてくれた。我々にはポテンシャルがある。ケガ人も戻って来る。そうしたらもっとよくなるだろう。選手たちはやる気は十分だ。それにモラッティ(会長)は常に私を後押ししてくれている」と話した。もっとも、そのモラッティ会長はメディアを通じて、監督批判をしている。

 また、主将のハビエル・サネッティは、「サッカーの試合は様々なエピソードから成り立っている。残念なことに、うちは得点できず、相手は唯一の枠内シュートがゴールになった。これを厳粛に受け止めて、頑張って練習しなければならない。今はとても難しい時期だ。ファンにも理解してもらいたいし、一緒にこの苦境を乗り越えたい」と話した。なお、長友はフル出場している。

 同組のもう1試合では、リールがホームでCSKAモスクワと2−2で引き分けた。

■グループC
 昨季の準優勝チーム、マンチェスター・ユナイテッドはアウェイでベンフィカと対戦。オスカル・カルドソに先制点を許したが、42分にギグスが貴重な同点ゴールを決め、1−1で引き分けた。

 もう1試合ではバーゼルがオステル・ガラティに2−1で勝利し、グループ首位に立った。

■グループA
 マンチェスターからのもう1チーム、CL初参戦のマンチェスター・シティはホームで同じくCLデビューとなるナポリと対戦、69分にカヴァーニに先制されたが、74分にコラロフがFKでネットを揺らして、1−1で引き分けた。

 シティのマンチーニ監督は試合後、「とにかく勝ちたかったが、チャンピオンズリーグは難しい。我々にとってはいい形で大会を始めるのが大事だった。かなり緊張していたが、前半はいいプレーができた。後半は選手全員がゴールを決めたがっていたね」と話した。

 全8組の中で最も厳しい組と言われるグループAだが、バイエルン・ミュンヘンはアウェイでビジャレアル相手にクルースとラフィーニャのゴールで2−0で快勝。勝ち点3で首位スタートとなった。なお、バイエルンの宇佐美はベンチ入りしたが出場機会はなかった。

■グループD
 レアル・マドリーはアウェイでディナモ・ザグレブに手こずり、マルセロが退場する場面もあったが、ディ・マリアのゴールで1−0で勝利した。

 もう1試合ではアヤックスがホームでリヨンと0−0で引き分けている。