河北省石家荘市賛皇県で11日午後10時ごろ、河北豊華爆破公司が保管していた爆薬約1トンが爆発した。倉庫は集落から離れた場所にあるが、多くの家で窓ガラスが割れるなどの被害がでた。倉庫の守衛4人はたまたま、事故発生時の退避用防護壁の裏にいたため、けがはなかった。同爆発で、県当局に「地震か」などの問い合わせ電話が相次いだ。燕趙都市報などが報じた。

 会社の倉庫は国家が定める安全基準を満たしていたが、規則に違反して倉庫敷地内の空き地に、爆薬約1トンを保管していた。爆発により倉庫建物2棟が倒壊したが、倉庫内に正規に保管していた爆薬は誘爆しなかった。

 倉庫の守衛4人は敷地内の見回りをしており、退避用防護壁のそばにいた。たまたま爆発発生地点からみて反対側にいて、けがをまぬがれた。

 同爆発により、倉庫から1キロメートル以上離れた場所でも、、民家や学校の窓ガラスや停車中の自動車のフロントガラスの窓ガラスが割れるなどの被害が出た。救急車の出動要請はなく、けがをした住民は確認されていないという。

 倉庫から3キロメートル離れたガソリンスタンドでも、左右6、7メートル、高さ3メートルの店舗正面の厚いガラスが吹き飛んだ。従業員によると、ドンという爆発音が聞こえた直後にガラス全体が建物外側に向かってふくらみ、割れて飛び散ったという。

 爆発や建物倒壊で地面が揺れたため、県当局には「地震ではないか」との問い合わせが相次いだ。

 県警察は事件の可能性を否定し「屋外に放置していた火薬が自然に爆発した、自爆現象」と説明した。(編集担当:如月隼人)



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