今月13日のソフトバンク戦では自己ワーストとなる6敗目を喫した北海道日本ハムファイターズ・ダルビッシュ有。だが、すでに5年連続二桁勝利を挙げている今シーズンは、彼が投じた幾つかの新球種にも注目が集まっている。

テレビ朝日「Get Sports」(15日深夜放送)では、魔球とも呼ばれる3つの新球種を検証する内容が放送された。

その新球種とは、今年の開幕直前、テレビ朝日「報道ステーション」において、野球解説者・栗山英樹氏がダルにインタビューを行ったことで明らかとなり、オープン戦初戦の二日前に投げ方を知るや、なんと一週間で投げれるようになったというワンシームと、今年のオールスター戦で試した、サイドスロー投手のような軌道で浮きながらカットをしてくる浮くカットボール――。
そして、ソフトバンク・川崎宗則が13日に自身のツイッターで「ダルリーナの高速チェンジアップ。あれを取得されたらかなりやっかい」と呟いた高速チェンジアップだ。

140キロ台のスピードがあり、通常なら普通のストレートとなりそうな球種だが、ダルのストレートが好調なこともあり、140キロ台でも十分に打者のタイミングを外し、チェンジアップとして通用する。元々チェンジアップは苦手だったというダルは、リンゴを持った際、高速チェンジアップのヒントを掴み、実行したというのだ。

今シーズンだけで、3つもの新球種開発に取り組み、徐々にカタチになりつつあるダル。その潜在能力には驚かされるばかりだ。