林遣都(撮影:野原誠治)
 2007年公開の「バッテリー」で映画デビューし、第31回日本アカデミー賞新人俳優賞、第81回キネマ旬報ベスト・テン新人男優賞などその年の映画賞を総なめにした、注目の若手俳優・林遣都。2008年も「ちーちゃんは悠久の向こう」、「ダイブ!!」など映画への出演が続き、「ラブファイト」では4度目の主演に抜擢された。本作は俳優・大沢たかおの初プロデュース作品であり、第21回東京国際映画祭でも特別招待作品として好評を博した。林遣都と共にダブル主演をつとめるのは、ドラマ「ライフ」で壮絶ないじめに遭う女子高生役を演じ話題となり、その後の活躍がめざましい北乃きい。ボクシング漬けの撮影だったと語る、現役高校3年生、林遣都の素顔とは?

――最初に、脚本を読んだ時どのような感想を持ちましたか?

林遣都(以下、林):まず、全編関西弁(笑)。僕は出身が関西なので親近感があってすごい読みやすかったというか、話に入り込めたというか。稔と亜紀のやりとりが可愛らしくてたまにクスっとするところもあって、最後には稔が強くなるっていうところも惹かれましたね。

――今回はボクシングのシーンなど吹き替え無しで挑んだそうですが、役作りの為に、筋トレなどはしたのですか?

:役作りは全部ボクシングでしたね。きいちゃんは他にも結構やることがあったんですけど、僕はボクシングしかなかったので、とにかくボクシングを練習しました。

――練習は一日中続くこともあったとか?

:休憩時間もずっとボクシングしてましたね。スパーリングの練習とか、ちょっと時間があればアクションの練習をしたり、パンチングボールを打ったり。きいちゃんは縄跳びをずっと跳んでたりしてたので、遊んだ覚えがないですね。でも、それが楽しかったですね。現場も明るかったですし。

――そんな、ボクシングの練習でたまった疲れはどうやって解消していましたか?

:疲れるんですけど、やっぱりパンチとか打ってると気持ちいいので、ボクシング終わったらお風呂入って寝るだけですね。とにかくパンチが気持ちよくて。そんなに嫌な疲れがたまったことはなかったです。

――日頃から格闘技は観たりしますか?

:今までは大晦日にやってるやつとかしか観てなかったですね。今回の作品に出させていただいたことで、とても興味を持ちました。

――「バッテリー」、「ダイブ!!」とスポーツに関係する作品が続いていますが、チャレンジしてみたいスポーツはありますか?

:何でもやりたいんですけど、最近は、ウインタースポーツ。

――スノーボードとか?

:そうですね。

――今まであまりやってこなかった?

:はい。スノボも2、3回しかやったことがないので、マスターできたらやっぱカッコイイじゃないですか(笑)。

――今年の冬はチャレンジを?

:はい。ただ、この前友達の友達がボードのエッジかなんかで、顔を切っちゃって。それから全然行きたくなくなったって聞いて、ちょっと恐いですね(笑)。