トッテナムのファンデ・ラモス監督は、FWディミタール・ベルバトフの移籍を容認する考えを示唆した。クラブ側が設定する移籍金を支払えばとの条件付きながら、このブルガリア代表FWの獲得を希望するクラブとの交渉に応じると語ったのだ。

 来シーズンに向けたベルバトフの残留に尽力を続けたラモス監督。しかし、このブルガリア代表はチャンピオンズ・リーグでのプレーを渇望しており、現在11位のトッテナムに慰留することは困難と判断したようだ。チェルシーやマンチェスター・ユナイテッドが獲得を狙うストライカーの去就について、このスペイン人監督は次のように語っている。

「ベルバトフを巡る状況はよく理解しているつもりだ。我々は冷静に対処しているよ。会長が設定する移籍金を支払うと言うクラブが現われれば、彼が移籍する可能性もある。しかし、我々がベルバトフの残留を望んでいることに変わりはない」

 ベルバトフの慰留について、ついに白旗を揚げた格好となったラモス監督。シーズン途中から指揮を執るスペイン人監督にとって、チームのビルドアップから着手できる来シーズンに向け、残留を望まない選手の放出は止む終えないとの判断だろう。いずれにしても、今シーズン公式戦通算22ゴールを記録しているブルガリア代表の争奪戦が、過熱の一途を辿ることは間違いない。

ディミタール・ベルバトフ(Dimitar Berbatov)


生年月日:1981/01/30
所属   :トッテナム
国籍   :ブルガリア
ポジション:FW